2006 Fiscal Year Annual Research Report
国内における「国際ソーシャルワーク」の試み -人身売買被害者保護・支援を例に-
Project/Area Number |
06J07564
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
佐々木 綾子 一橋大学, 大学院社会学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 人身売買 / 婦人相談所 / ソーシャルワーク |
Research Abstract |
1.日本における文献研究及びヒアリング調査 日本国内における人身売買に関する法的枠組み、公的資源、支援団体の概要、関連の調査・研究について文献研究を行った。特に日本においては人身売買が「女性に対する暴力」の一形態として捉えられているため、婦人相談所とソーシャルワーク、女性福祉、フェミニストソーシャルワークなどについての研究を主に参考にした。また、関連分野として、暴力とトラウマについて、更にレイプや性暴力などの犯罪をジェンダーやセクシュアリティの側面から考察しているものを参考とし、人身売買の被害者を含めて女性や子供を「買春」をする男性一般についてのセクシュアリティ形成についても知識を増やした。 ヒアリング調査については、事前調査として2つの支援団体に非公式に現状を聞いたが、妊娠・出産により公式なヒアリング調査にはまだ結びついていない。研究再開準備支援期間及び再開後、NGOとそれに積極的に連携する婦人相談所にヒアリング調査を行う予定である。 2.文献研究、米国へのアンケート調査及びヒアリング調査 インターネット等も活用し、米国における人身売買に関する法的枠組み、公的資源、支援団体の概要について文献から情報収集を開始した。アンケート調査の下案を作成したが、妊娠・出産等に伴う制約と身体上の理由により、今年度のアンケート調査とヒアリング調査の実施については見合わせた。研究再開準備支援期間に再度両調査の準備を行い、再開後に実施の予定である。
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