2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06J08703
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
胆 紅 Osaka University, 大学院・国際公共政策研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 東亜協同体 / 尾崎秀実 / 日中戦争 / ナショナリズム / 蝋山政道 / 脱亜論 / 興亜論 / 中江兆民 |
Research Abstract |
以下のような活動をおこなった。 1.学術論文執筆 (1)「「東亜協同体」論をめぐって-戦時下日本の中国論-」(『中国研究月報』第61巻第10号、2007年、14-30頁) 内容:本論文では「東亜新秩序」論の解釈をめぐって登場した東亜協同体論に対する中国での反応を探るとともに、尾崎秀実の民族問題論に着目して、抗日統一戦線の形成、発展過程における尾崎の認識を辿り、彼の中国ナショナリズムへの理解の正確さとその意味について検討した。 2.その他の論文執筆 (1)「中国人の日本観-歴史と現在」(翻訳)(『国際公共政策研究』第12巻第1号、2007年9月) 内容:ここに翻訳したのは、王暁秋・北京大学歴史系教授が大阪大学国際公共政策研究科でおこなった中国語による公開講義の原稿である。講演の内容は古代・近代・現代という三つの時期に分けられ、中国人の日本観の変遷について紹介された。 (2)「中江兆民から得たもの」(ニュースレター)(『公共的良識人』第193号、2007年12月) 内容:下記の第77回公共哲学京都フォーラムの内容をまとめた。 3.公共哲学京都フォーラム出席(神戸ポートピアホテル、2007年9月22-24日) 私の報告(「中江兆民とアジア-脱亜と興亜のあいだ-」)では、中江兆民を同時代の思潮のなかに置き、福沢諭吉のアジア論と比較した時に、彼のアジアへの姿勢がどのように位置づけられるかを検討した。
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Research Products
(2 results)