2006 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス環境でのグループ通信プロトコルの設計と実装に関する研究
Project/Area Number |
06J08999
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
バデゥゲ T.M. 大阪大学, 情報科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | オーバレイマルチキャスト / 分散処理 / 低遅延配信木 / ミドルウェア |
Research Abstract |
本研究はユビキタス環境でのグループ通信を可能とするオーバレイマルチキャスト(ALM)プロトコルの設計と実装に関するものである.現在提案されている多くのALMプロトコルはツリートポロジーのALM網を構築するが,ノードの予測不能な離脱への対応がそれほど良くなかった.それを解決する目的で,ノードの離脱しやすさ(不安定さ)という新しい概念を取り入れ,離脱しにくいノード程ツリートポロジーの上位へ,離脱しやすいノードを下位へというように移動させることによってツリー全体の安定性を高めた.またこの提案については,"経路安定性の高い遅延制約木を構築するアプリケーション層マルチキャストプロトコルの設計と性能評価",の題目でDICOMO2006(マルチメディア,分散,協調とモバイル)シンポジウムでプレゼンテーション,意見交換を行い,現在さらなる改善を目指しているところである. また,現在提案されている数々のALMプロトコルを解析し,どのプロトコルも簡単に実装でき,実ネットワーク上で実行できるようにするためのミドルウェアの考案,設計を行った.これによって,従来シミュレーションによる性能評価だけに留まっていたプロトコルの検証と性能評価が実装実験においても簡単に行えるようになると予想される.この提案については,"アプリケーション層マルチキャストミドルウェアの実装とPlanetLab上での評価"の題目でDPS研究会(2006-DPS-128)にてプレゼンテージョン,意見交換をした.
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Research Products
(3 results)