2006 Fiscal Year Annual Research Report
哺乳動物におけるレトロトランスポゾン制御因子の解析
Project/Area Number |
06J09118
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
齋藤 映介 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | レトロトランスポゾン / APOBEC3 |
Research Abstract |
哺乳動物においてレトロトランスポゾンの転移を制御していると考えられる因子、APOBEC3について解析を進めている。まずAPOBEC3をノックアウトしたES細胞を作製し、細胞レベルでの転移頻度の解析を行った。またAPOBEC3ノックアウトマウスを作製・解析するため、APOBEC3のターゲティングを行った。APOBEC3をターゲティングした細胞をマウスにインジェクションし、キメラマウスを得た。 レトロトランスポゾンの転移を制御している因子をノックアウトしたマウスを作製した際に、レトロトランスポゾンの転移について解析するためには、その転移を検出する必要がある。そこで、転移を検出するためのユニットを組み込んだレトロトランスポゾンを遺伝子導入したマウスを確立した。 レトロトランスポゾンの転移を制御していると考えられる因子であるDicerのノックアウト細胞を用いてレトロトランスポゾンの転移頻度の解析を行なった。 APOBEC3やDicer以外の、レトロトランスポゾン制御因子と考えられる遺伝子をノックアウトしたマウスと、転移を検出可能にしたレトロトランスポゾンを導入したマウスと交配し、解析を行なった。 レトロトランスポゾンは、その構造により転移頻度が異なる。急性白血病モデルマウスから得られた、転移活性のあるレトロトランスポゾンに対してさまざまな変異を導入し、構造と転移頻度との関連を解析した。
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