2007 Fiscal Year Annual Research Report
哺乳動物におけるレトロトランスポゾン制御因子の解析
Project/Area Number |
06J09118
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
齋藤 映介 Osaka University, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | レトロトランスポゾン / APOBEC3 |
Research Abstract |
レトロトランスポゾンの転移を誘発することでゲノム中に多様な変異を導入し、遺伝子機能のアッセイ系を確立するには、転移を抑制・促進する要因の同定が不可欠である。我々はレトロトランスポゾンの一つであり、高い転写活性を持つIAPについて、その転移制御因子の解析を進めている。白血病モデルマウスから得られた転移活性をもつIAPは、自律型および非自律型に区別できる。また、これらのIAPは構造と転移活性に大きな違いがあることがわかっている。我々はこれらの違いに着目し、自律型および非自律型IAPに様々な変異を導入して転移頻頻度の解析を行い、転移を高める要因についての知見を得た。現在、報告の準備を行っている。 レトロトランスポゾンを遺伝子機能のアッセイ系として用いるにあたり、生体内での機能について解析し、性質を理解する事は重要である。我々はES細胞において、IAPが周囲の遺伝子に及ぼす影響を解析した。その結果、IAPが持つ転写活性が周囲の遺伝子の転写にも影響していることがわかった。また、この性質が動物種間におけるトランスクリプトームの多様性に寄与している可能性について示唆し、報告を行った。
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Research Products
(2 results)