2007 Fiscal Year Annual Research Report
RNAウイルス感染時におけるI型インターフェロン産生機構の解明
Project/Area Number |
06J09209
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
加藤 博己 Osaka University, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | virus / interferon(IFN) / innate immmunity |
Research Abstract |
J Exp Med (Roberts ZJ, et. al.)では、DMXAAと呼ばれる化合物がIFNを誘導し、それが以前から作製していたRIG-Iファミリーの欠損細胞を用いることにより、RIG-I非依存的経路によってIFNを活性化することを明らかとした。今後、さらにどのようなメカニズムによってイFンが産生されるかに関して、共同研究を進めていくつもりである。 Immunity (Kumagai Y, et. al.)では、以前発表したRIG-Iファミリーの細胞種特異的抗ウイルス的役割(Kato H, et. al. Immunity)をもとに、in vivoでどの細胞がIFNをメインに出すのかを詳細に検討した。Ex vivoで確かめられていた、細胞種特異性はin vivoでも当てはまることが明らかとなったうえ、新たに樹状細胞ではなく肺胞マクロファージの感染時における重要性を見いだした。J Virol. (Jung A, et. al.)では、LCMVをモデルウイルスと用いることで、RIG-IファミリーおよびTLRがウイルス感染時の獲得免疫誘導にどのように関わるかを明らかとした。今後、作製した欠損マウスをもとにさらに色々に体するウイルス応答性を検討していくつもりである。又、未知のIFNを産生する物質の同定や、そのメカニズムについても注目していきたいと考えている。RIG-Iファミリー欠損細胞のリクエストがあればそれをもとに幅広く共同研究wp進めていくつもりである。
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Research Products
(3 results)