2006 Fiscal Year Annual Research Report
高速レベルセット法を用いた隠れに頑強な実時間モーションスキャナの研究
Project/Area Number |
06J09470
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岩下 友美 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 特別研究員(DC2)
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Keywords | モーションキャプチャ / Fast Level Set Method / PCクラスタ / 3次元形状復元 |
Research Abstract |
人間国宝の巧みの技や格闘技の動作など,実際の人間の動きを計測し記録するモーションキャプチャシステムは,高品質なCG作成や技術の蓄積・継承などの分野で,今後多くの需要が見込まれる.しかしこれまでに提案されている複数カメラを用いたシステムは,対象が単一の凸物体に限られ,例えばシーン内に複数の物体が存在し,物体間で遮蔽(オクルージョン)が生じた場合には形状復元ができない.また人間のような複雑形状物体の滑らかな3次元形状を実時間で復元することは困難である.そこで本研究は複数対象物体の詳細な3次元形状を,オクルージョンに頑強に実時間で復元するモーションスキャナの開発を目的とする.我々はこれまでに,複数台のステレオカメラより取得した距離画像データに対し,高速な境界追跡手法であるFast Level Set Method(FLSM)を適用して,シーン内に複数存在する対象物体の3次元形状を復元するモーションキャプチャシステムを構築している.本年度は構築システムを8台の計算機からなるPCクラスタに実装し,FLSMの並列計算により高速に形状復元できるシステムを開発した.また,対象物体の動きを推定するために,FLSMの特性を用いた動物体の移動方向推定手法を提案した.実際に人体の追跡実験を行い,1台の計算機では45[msec]必要であったFLSMの処理時間が,最大26[msec]に低減することができ,人体の3次元形状の実時間復元が可能となった.また対象物体の動作の計測実験を行い,動的に変化する部位の移動方向を推定できることを確認した.
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Research Products
(3 results)