2007 Fiscal Year Annual Research Report
好中球における細胞骨格制御分子DOCK2の役割の解明
Project/Area Number |
06J09566
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
國崎 祐哉 Kyushu University, 大学院・医学研究院, 特別研究員(PD)
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Keywords | 好中球 / 細胞骨格 / 細胞運動 / DOCK2 / Rac |
Research Abstract |
本研究課題においてDOCK2が好中球遊走においてRac活性化を介して細胞運動性と細胞極性を制御していることを明らかにし、2006年にJournal of Cell Biology誌に発表した。その後このDOCK2分子がヘルパーT細胞分化を制御するそのメカニズムを解明するプロジェクトにも参加し、Rac活性化分子であるDOCK2がインターロイキン-4受容体αサブユニットの細胞内トラフィッキングを制御することにより2型ヘルパーT細胞分化を制御することを明らかにし、Nature Immunology誌に発表した。 これらの研究により、免疫細胞において細胞骨格の制御がその機能発現に重要であることを明らかにし、これまでの研究過程でTime-lapsevideoscopy、細胞の免疫染色などを中心としたバイオイメージングの手法を習得してきた。しかしながら、これらはin vitroの系におけるものであり、人工的なモデルであった。そこで実際に生体内(血管内)において血球細胞の運動を観察できるintra-vital microscopy技術を持つアメリカ合衆国Mount Sinai School of MediciceのDr.Frenette研究室で2007年5月より研究を開始し、すでにその技術を習得している。現在はintra-vital microscopyを用いてマウス個体において免疫細胞及び造血幹細胞がどのような動態を示すかについて詳細な解析を行っている。
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Research Products
(2 results)