2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06J09760
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
實松 敬介 Kyushu University, 大学院・歯学研究院, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 味覚 / レセプター / 神経 |
Research Abstract |
1)味神経損傷後からの味覚再構築系の解明 昨年度の本研究により、単一味細胞と単一味神経のスパイクパターンによる解析において、味細胞の応答と味神経の応答は相関し、味細胞-味神経間の情報伝達は、特殊な修飾を受けず、一対一で伝達されることが示唆された。 本研究の目的は、動的に移り変わる味細胞-味神経間において、上記メカニズムの維持を担うkeymoleculeの探索にある。今回、ヒトの組織を用いて味覚関連分子の発現パターンの解析を行う予定であったが、まだ十分なデータは得られていない。 2)生活習慣病及び、加齢による味覚障害からの味覚再構築系の解明 効率性、迅速性かつ客観性に優れる"人工味細胞"の解析系の確立を目指した。この解析系ではHEK293細胞に味覚受容体およびGプロテインαサブユニットをトランスフェクトし、人工味細胞を構築、細胞内Ca^<2+>濃度変化を測定することで味覚受容体解析を行う。これまでマウス味覚受容体遺伝子発現コンストラクトは作成済みであったが、前回ヒトの味覚受容体およびGプロテインαサブユニットの遺伝子発現コンストラクトの作成を行った。今回、HEK293細胞株およびトランスフェクション条件の検討を行った結果、安定した解析系を確立させた。これによりin vitroでのヒトの味覚応答の再現が可能となった。現在ヒトの遺伝子多型に対する味覚感受性および味覚修飾物質に対する味覚応答を解析中である。
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Research Products
(7 results)