2006 Fiscal Year Annual Research Report
現代都市再開発期の空間的隔離と社会的排除に関する研究-都市生活と諸制度の関係性-
Project/Area Number |
06J10202
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 研之輔 東京大学, 大学院情報学環, 特別研究員(SPD)
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Keywords | 社会的排除 / 若年滞留層 / 空間的隔離 |
Research Abstract |
本年度は、第一に、これまで継続してきた6年間の現地調査の集大成をまとめた著作「路地裏の身体文化」の刊行にむけて取り組んできた。第二に、サンフランシスコ都市周縁部のメキシコ系不法滞在滞留層の日雇い労働現地調査を行ってきた。これらと平行しながら、第三に、ロイック・ヴァカンの「身体と魂」、イライジャ・アンダーソンの「ストリートのコード」の2冊の翻訳作業を進めてきた。 本年度の具体的な研究報告成果は、(1)「現代都市周縁部の身体文化と社会的排除-若年不安定就労者にみる時間的秩序の内実-」日本スポーツ社会学会 奈良教育大学 学会特別研究プロジェクト(2006.3.28)、(2)「若年滞留層の社会的排除-時間的秩序の内実と生活様式」地域社会学会シンポジウム 仏教大学(2006.5.14)、(3)「語り難さの内実-女性スケートボーダーの都市的経験」カルチュラル・タイフーン 下北沢(2006.7.1.)、(4)「The Body Experience of "Unemployed Youth" in Urban Public Spaces -The Everyday Life of Skateboarders in Tokyo」XVI ISA World Congress of Sociology The Quality of Social Existence in a Globalising World. in Durban, South Africa,23-29 July (2006.7.26.)である。 また、論文成果として、(1)「現代都市社会の論理と「スポーツ」」『現代スポーツのパースペクティブ』大修館書店(2006.6)、(2)特別依頼原稿「多彩・多芸な若年滞留層」[朝日新聞:貧困の文化・文化の貧困特集、2007.1.10](3)「若者下位文化と社会的排除」『スポーツ社会学研究』第15号(2007.3)、(4)「若年滞留層の社会的排除」『地域社会学年報』第19号(2007.5)を刊行した。
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Research Products
(3 results)