2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06J10420
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡田 健太郎 The University of Tokyo, 大学院・法学政治学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 政治学 / 北米 / カナダ |
Research Abstract |
前年度に引き続き、最終年度である平成19年度は本研究の取りまとめに全力を注いだ。平成19年四月から七月までは、現地での調査のため、トロント大学政治学部にて研究活動にあたった。また、カナダ滞在中に、オタワにある国立公文書館でも資料の調査を行い一定の成果を得た。オタワでは、カナダの各政党の一次資料を閲覧することができ、とりわけ社会民主主義政党である新民主党(NDP)の1960年代後半の党内資料を閲覧することができたのは幸いだった。このとき入手した資料をもとに、研究を今後も継続していく予定である。また、カナダのマクマスター大学におけるNDP関連資料を調査することもできたので、今後はこれらの資料を整理し、研究に生かしていくことが必要となる。 本研究最終年度中に、何らかの成果を上げることを目標としていたもののかなわず、平成20年九月をめどに本研究の内容を論文のかたちで公表する予定である。また、平成19年10月に行った日本カナダ学会大会での研究報告は、本研究全体の見取り図を提示することを目的としたものであり、一定の成果が得られた。この報告は、カナダにおける社民政党NDPについて集めた資料を材料として行ったものであり、質疑応答から得られるものも多かったと感じている。また、2007年度カナダ政治学会大会(サスカチュワン大学、カナダ)に参加し、報告を行うとともに関連分野のパネルに積極的に参加して研鑽を積んだ。カナダの人文社会科学系の学会に参加できたことは、これからの研究生活にとっては重要なステップとなったと感じている。 この二年間の科学研究費補助金の交付によって、日本においては入手が不可能な書籍・一次資料の確保が可能となった。今後はこれらの資料を用いつつ、博士論文の完成に向けて努力をつづけていくつもりである。
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Research Products
(1 results)