2006 Fiscal Year Annual Research Report
シングルマスタ・マルチスレーブ人間・ロボット協調遠隔微細作業に関する研究
Project/Area Number |
06J10563
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
黄 吉卿 東京大学, 大学院工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | Nanorobotics / Nanomanipulation / Nanoassembly / Nanobelt / Piezoresistivity / Force Sensing / Teleoperation |
Research Abstract |
現在取り込んでいる研究分野はナノロボティックスを用いた加工・アセンブリでナノスケールのセンサー、アクチュエータの開発とその微細細胞への応用を狙い、工学・物理・生命科学の学際的な協調が強く求められている。また、世界レベルで非常に競争が激しい分野でもあり、これらの協調性は一層強く求められている。私は日本学術振興会特別研究員として、これらの問題意識を念頭にいれて、初年度を本分野の世界的なフロンティアである、スイス連邦工科大学(ETHZ)のネルソン教授グループに研究指導の委託として、共同研究を進めることになった。こちらの研究グループにて様々な分野からの研究者との共同研究を進めることができ、有意義な一年であった。それ以外にも、電子注射顕微鏡やクリーンローム、ナノロボティックマニピュレータなどの費用がかかる部分の装置を共同研究先で使用することができ、非常に効率高く研究に専念することができた。 平成18年度には電子顕微鏡でのナノマニピュレーションシステムの構築、改善からそれを用い、3次元InGaAs/GaAsナノベルトのナノマニピュレーション、そのピエゾ特性分析に成功した。また、Auナノインクを用いた接続導電性改善などはナノアセンブリ新たな領域としての貢献がある。それらの成果を用い、平成19年度には分析したピエゾ特性を用いたナノスケールセンサーの開発を視野にいれている。 これらの研究成果を世界での情報発信のため、本分野で権威の高い論文誌(6件)、国際会議(8件)、多数の国内会議などに論文を投稿するなど、実りある成果を得ることができた。また、これらの準備過程でより深く同分野の研究者らと議論することができ、今後の新たなブレークスルーを考えている。
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Research Products
(6 results)