2007 Fiscal Year Annual Research Report
討議民主主義をめぐる実証研究-有権者意識と話し合いによる効果の分析-
Project/Area Number |
06J11217
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井手 弘子 The University of Tokyo, 大学院・法学政治学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 討議民主主義 / 政治参加 / 自治体行政 |
Research Abstract |
本研究計画の2年目にあたる平成19年度においては、討議民主主義の実践に関するフィールド調査を引き続き行い、ランダムザンプル質問票調査の準備を進めると共に、来年度に予定している実験調査の準備と幾つかの研究報告を行った。 フィールド調査においては、市民討議会を8・9月に開催した千代田区・江東区・葛飾区・墨田区(民間主催)、10月に開催した三鷹市(行政との協働)、11月に開催した日野市(行政との協働)において、実行委員会や準備ミーティング等に出席し、実施計画や主催者側の意図・意識について見聞すると共に、討議会開催当日においては、実際の討議を観察し、それぞれの討議会において討議前と討議後に質問票調査を行い、データの収集を行った。データは分析を進めている。また、ランダムサンプルでの質問調査の質問項目を作成した。 実験調査については、集団過程・実験手法・実験統計に関する文献調査と神経科学に関するゼミの聴講を行って引き続き社会心理学的・神経科学的方法論に関する知見を深め、実験デザイン構築の準備を進めた。 研究報告については、6月の日本政治研究学会研究会にて政策争点認知についての研究報告を行い、6月の早稲田大学でのランチセミナーにて神経科学についての報告、2月にワシントン大学においてfMRI実験についての報告を行った。また来年度の日本政治学会にて討議民主主義の実証研究報告を行う予定であり、その準備を進めている。
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Research Products
(3 results)