2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06J11258
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
魚返 拓利 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 造血幹細胞 / WAVE2 / Rac1 |
Research Abstract |
2007年のblood誌において我々の作成したWAVE2ホモノックアウトES細胞を用いて血小板の成熟過程の初期には影響がないが、後期の成熟にWAVE2が関わっていることがあきらかになり、WAVE1とも相互的に働いていることが示唆された。次のプロジェクトとして当初より進めている造血幹細胞においてWAVE2の発現量を低下させるとどのような影響があるかのかを検証した。WAVE2ホモノックアウトマウスは胎生致死であることから、我々はレンチウイルスによるノックダウンの手法を用い、約90%という高い確率でノックダウンさせる系を確立した。この系を用いて研究を行うことにより、WAVE2をノックダウンすると骨髄長期再建能力が著しく低下すること、および骨髄への早期生着能力が著しく低下することがあきらかになった。ノックダウンという手法しか用いることができなかったが、この研究成果は2003年にscience誌に掲載されたWAVE2の上流に位置するRac1をノックアウトしたことによる表現系とほぼ一致するため、信用性があるとともに世界初の貴重な研究である。
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Research Products
(1 results)