2007 Fiscal Year Annual Research Report
ミリ波サブミリ波観測による銀河スケールの星形成と銀河進化の研究
Project/Area Number |
06J11375
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田村 一陽 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 銀河形成 / 銀河進化 / サブミリ波銀河 / 爆発的星形成 / 星間物質 / ミリ波サブミリ波天文学 / サブミリ波観測精度 / ALMA望遠鏡 |
Research Abstract |
1.私は、銀河の形成や進化の理解を目標に、近傍や遠法(過去)の大規模星形成銀河に対して、星形成と深く関連する星間物質(サスト、分子ガス)の観測を行った 【ミリ波連続波観測による遠方宇宙の大規模星形成銀河の探査】 現在の宇宙構造形成論では、宇宙質量の大部分を占める案黒物質の分布は、バリオンの降着率が高い個所=大質量星形成銀河でトレースされる可能性が高い。私はASTEサブミリ波望遠鏡に搭載されたAzTECミリ波カメラによる遠方銀河団候補領域(赤方偏移3.1)のこれまでにない広域深探査を行い、30個の大質量星形成銀河、およびこれらの銀河の"密集(clustering)"の発見に世界で始めて成功した。これは暗黒物質分布を的確に捕捉している可能性を示唆するものである(田村他、準備中)。 【ミリ波分光観測による近傍宇宙の衝突銀河の星形成活動の研究】 上記の大規模星形成の形成は、複数の銀河の衝突合体現象で引き起こされうる。私は野辺山ミリ波干渉計を用いて近傍の衝突合体銀河の高密度分子ガス(HCN,HCO+分子輝線)の分布を調べることで可視光では観測されない大規模な星形成活動を検出し、分子ガスの物理状態(温度、密度)を特定することに成功した(今西他、200;田村他、準備中)。 2.【絶対強度較正実験用小型電波望遠鏡の開発と本格運用】私は、大気に阻まれやすいミリ波サブミリ波帯での宇宙電波の測定制度改善を意図した、183GHz大気モニタ用小電波望遠鏡の開発を行っている。国内での最終調整、輸出作業を経て、07年11月にアタカマ砂漠(チリ、標高4800m)における設置、初受光をおこなった。08年3月に大気透過率モニタとしての定常的な自動無人遠隔運用を開始めした。現在モニタはウエブを介して日本側に提供されており、今後アタカマー一帯に望遠鏡を有する各国の電波天文学コミュニテイへの情報提供を開始する。
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Research Products
(3 results)