2008 Fiscal Year Annual Research Report
心理データ解析における共分散構造分析(及びその関連モデル)の適合度指標の改善
Project/Area Number |
06J11573
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡田 謙介 The University of Tokyo, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 構造方程式モデリング / Bartlett補正 / ソフトウェア開発 / 多次元尺度構成法 / 因子分析 |
Research Abstract |
昨年度までに適合度指標の基本的な補正法は作成・査読付論文誌において出版しており、本年度は応用ソフトウェアの開発・公開と応用研究が主要な課題であった。前者については、統計ソフトウェアRやMatlabを用いたコードの作成・公開を行った。とくにベイズ推定を用いた多次元尺度構成法のプログラムは、多くのユーザーに使用してもらうためにフリーの統計ソフトウェアRとWinBUGSを用いて開発を行った。また、英文にてマニュアルおよび実行例を作成し、これの公開を行った。この研究を含む論文がApplied Psychological Measurement誌に今年度採択され、現在印刷中である。また、因子分析における単純構造度を最大化する回転のコードも作成・公開した。後者については、構造方程式モデリングの応用研究として、発達心理学者との共同研究により修学前児を対象とした社会的スキル測定ツールの作成と、因子構造の安定性や予測的妥当性を探る研究を行った。重要な発達段階である就学前期の子供たちを対象とした信頼性の高い社会的スキル測定ツールは、これまでにほとんど存在しないのが現状であった。本研究は全国21都道府県98ヵ所の認可保育園の園児延べ10,981名より収集したコホートデータを用いた非常に大規模なものであった。本研究は教育心理学研究に今年度採択・印刷された。また、神経心理学・政治心理学の分野に対して、構造方程式モデリングや多次元尺度構成法といった心理統計学の手法を適用・開発する分野横断型の研究を進めた。この成果の一部は東京大学とイエール大学の共催により北米で開催したMind,Brain and Society Symposium(Todai-Yale Initiative)において発表された。以上のように、当初設定した研究目的を概ね達成できた。
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Research Products
(13 results)