2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06J11581
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森前 智行 The University of Tokyo, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | マクロな重ね合わせ / 量子計算 / 磁性体 |
Research Abstract |
量子多体系に現れる量子的性質の研究を進めていく上で、多体系特有の困難として、直感的な理解が難しいという問題がある。実際、量子光学や量子カオス系などの少数粒子系においてはWigner分布関数や伏見表示などのように状態を可視化する手法が古くから存在し、少数粒子系の量子的性質を直感的に理解する助けになっていた[e.g.,E.Wigner Phys.Rev.40,749(1932)]が、多体状態を可視化する方法は存在せず、多体状態を直感的に理解することを難しくしていた。そこで我々は多体状態を可視化することによりその量子的性質を直感的に理解する方法を考案した(研究業績の[3])。多体系の場合、物理量の数が指数関数的に多いためくどういう物理量で可視化するかというのも悩ましい問題である。我々は、可視化するのに適した物理量を多項式時間で見つける方法も開発した。具体的に、磁性体の基底状態や、量子計算に現れる状態を可視化し、その量子的性質を理解した。このように可視化することにより、量子計算においてどういう量子的性質が現れているのか、それは量子計算でどう働くのか、等を直感的に理解することができて非常に便利である。
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Research Products
(2 results)