2007 Fiscal Year Annual Research Report
メディア研究と実践の有機的結合に向けて-ポピュラー音楽/映像をめぐるメディア史-
Project/Area Number |
06J11694
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
溝尻 真也 The University of Tokyo, 大学院・学際情報学府, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ポピュラー音楽 / 音楽番組 / オーディオ / ビデオ / メディアリテラシー / ワークショップ / メディア史 / 社会学 |
Research Abstract |
1.メディア史研究 (1)オーディオ/ビデオ文化をめぐる歴史研究 昨年度に引き続き、日本のポピュラー音楽/映像文化を考える上で欠かせない技術であるオーディオ/ビデオテクノロジーについて、歴史的資料の収集・分析を行ってきた。オーディオについてはFM放送とのかかわりを通して、またビデオテクノロジーについてはポルノビデオとのかかわりを通して、それぞれのテクノロジーがいかに普及していったのかを考察し、投稿論文、および学会発表(個人報告)の形で発表を行った。 (2)「音楽番組の学際的研究」プロジェクト またこうしたポピュラー音楽/映像文化の結節点としての「音楽番組」について、学際的かつ学術的な分析を進めていくための方法論を議論する場として、日本ポピュラー音楽学会第19回大会にてワークショップを企画・開催した。加藤晴明・中京大学教授,山田晴通・東京経済大学教授を討論者に迎え、音楽番組をメディア研究として分析するための方法論について、活発な議論が行われた。 2.メディアリテラシー実践 2008年2月19日(火)、埼玉県立芸術総合高校「映像媒体論」受講生10名を対象に、ワークショップ「音の世界を感じよう-サウンドスケープ・ワークショップ」を開催した。普段は意識されないが、実は決して途切れることなく私たちを取り囲み続けている「音の環境」を感じ取り、また私たちはそれをいかに無自覚的に取捨選択しているかを感じ取ってもらうために行ったワークショップである。 視覚情報以上に、聴覚情報の取捨選択のプロセスが意識に上ることは少ない。こうしたプロセスを顕在化することで、参加者の間には、音をはじめとする身近な情報・環境についての様々な気づきが生まれていた。
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Research Products
(4 results)