2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06J11707
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
井尻 敬 The University of Tokyo, 大学院・情報理工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 3次元モデリング / 物理シミュレーション / 植物 / 開花 |
Research Abstract |
今年度は、i)L-systemを利用したPurkinje線維網のモデリング手法の研究を行い、医療系の学会でポスター発表を行った。また,ii)開花アニメーションのための花弁の成長シミュレーション、iii)Element Arrangement Synthesisに関する研究を行い、成果は国際学会に採択された。 i)L-systemを利用したPurkinje線維網のモデリング手法について 心臓の刺激伝達系の一部であるPurkinje線維網のネットワーク構造を,L-systemを応用することでモデリングした。この研究では、L-systemに2点の改善を加えた。一つ目は新しい枝がすでにある枝から遠ざかるように成長してくもので、これにより一様な分布が生成できる。二つ目は交差が起こったときに、交差した枝同士をつなげるもので、これにより閉じたネットワーク構造が生成できる。「研究成果を、"The 2nd MEI International Symposium:The Worldwide Challenge to Physiomeand Systems Biologyでポスター発表し、詳細な論文を"Journal of Physiological Science"に投稿し、現在査読中である。 ii)開花アニメーションのための花弁の成長シミュレーションについて 「開花は花弁細胞の伸長によって引き起こされる。開花時の花弁の変形は、花弁細胞の伸長差によって引き起こされる」という、生物学の観察に基づき、開花をシミュレートするシステムについての研究を行った。 研究成果は国際学会Graphics Interface 2008に採択され、2008年5月に発表予定である。また、この研究はbest student paper awardを受賞し、Graphics interfaceにて表彰予定である。 iii)Element Arrangement Synthesisについて この研究では、ユーザに入力された小さな領域を埋めるオブジェクトの配置から構造を学習し、より大きな領域を似たパターンで埋める手法を提案した。研究成果は国際学会EuroGraphics2008に採択され2008年4月に発表予定である。
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Research Products
(2 results)