2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本古代における「文書主義」の導入と、その展開過程
Project/Area Number |
06J11728
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Research Institution | National Museum of Japanese History |
Principal Investigator |
渡辺 滋 国立歴史民俗博物館, 研究部・特別研究員(PID)
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Keywords | 日本史 / 古代史 / 史料学 / 文書行政 / 文書主義 / 文字社会 / 古文書 / 情報伝達 |
Research Abstract |
本年度は、国立歴史民俗博物館(研究拠点)に所蔵される古代資料を中心に、その調査・検討を進めた。全体では膨大な量にのぼるとはいえ、古代史に関連する館蔵資料のうち、本年度中に全体の7割に当たる資料の調査を終了させた。こうした資料調査の過程で、学会未紹介の貴重な資料を幾つか確認することができた。次年度以降、機会を得て逐次公表していきたい。残部の調査に関しては、遅くとも来年度中に終了させる予定である。また、今後は資料が群・層をなして現存するという歴史的特質も踏まえ、中世以降の時期における関係資料との有機的な連関をも視野に入れた資料調査を進めていきたい。 具体的な研究成果としては、以上の調査結果などに基づき、日本古代の「文字」・「文書」をキーワードとする前掲の4論文を発表することができた。これらの論文は、単に日本史学の分野に止まるものではなく、隣接諸分野における最新の研究動向を踏まえた斬新な視角に基づく研究成果である。今後もこの様な研究姿勢は、発展的に維持していく必要があると考えている。
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Research Products
(4 results)