2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06J52803
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
三笠 友洋 神戸大学, 自然科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 環境単位 / 計画的住宅地 / 配置 / プロトコル / 変容 |
Research Abstract |
本研究は大都市郊外の計画的戸建て住宅地における個々の住宅とその集合の形式、特に相隣環境における住宅間の関係性(プロトコル)に着目し、それらの維持、調整の仕組みが住宅地の成熟と変容のプロセスにおよぼす影響を明らかにすることを目的としている。今年度は、まず日本及びヨーロッパの住宅地計画資料および空中写真を収集し、個々の住宅の配置とその集合形式に着目し類型化をおこなった。さらに上記で得られた類型の中から、典型的事例を対象としてフィールドワークを行った。具体的には、国内の事例として大阪府内の大美野地区および星田地区を対象とし、街区構成、敷地内外部空間の使われ方、敷地境界部分の構成およびそれらの経年変化等の調査を行った。また海外の事例としてイギリスのレッチワースガーデンシティ地区及びハムステッド地区、オランダのエコロニア地区、フランスのセルジーポントワース地区等を対象として、敷地内外部空間の使われ方、経年変化等の現地調査および居住者ヒアリング調査を行った。また研究成果として得られた着想を被災居住地の復興計画に適用した計画案を提案し日本建築学会技術部門設計競技「自然災害で居住地が甚大な被害を受けた農山漁村集落の再建計画」にて優秀賞を受賞した。 次年度は今年度に得たデータを基にさらに分析を進めることによって、計画的住宅地における経年変容プロセスを定量的に把握し、類型間の比較を進めていく予定である。
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