2007 Fiscal Year Annual Research Report
降圧治療中の高血圧患者における血圧管理および降圧薬使用と予後に関する追跡研究
Project/Area Number |
06J54042
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小原 拓 Tohoku University, 大学院・薬学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 高血圧 / 降圧薬 / 家庭血圧測定 / 追跡研究 |
Research Abstract |
2003年に行われた横断的調査(J-HOME研究)より、家庭血圧測定を行っている高血圧患者の血圧管理が、そのほかの高血圧患者に比べ良好であったことや、家庭血圧同様、予後予測能が高いことが報告されている早朝・就寝前家庭心拍数の規定因子、外的刺激に対する反応性の指標の一つである白衣現象(外来血圧-家庭血圧)の規定因子を明らかにし、英文雑誌に報告した。 また、第一次調査対象者のベースラインデータを固定し、ベースラインにおける対象者の外来血圧および家庭血圧管理状況、脳心血管疾患発症リスク因子、服用降圧薬剤の数・種類、および12誘導心電図所見に関する横断的検討を行い、その一部にあたる、高齢者高血圧患者の各種血圧管理状況等を欧州高血圧学会において発表した。また、2003年に行われた横断的調査(J-HOME研究)対象者との比較により、日本高血圧学会による高血圧治療ガイドライン(JSH2004)発表後の降圧薬使用状況、対象者の外来血圧・家庭管理状況、および患者の血圧管理状況に対する主治医の認識の変化を検討し、JSH2004発表後に、服用降圧薬数は増加し、各種血圧管理は改善し、患者の血圧に対する主治医の評価は、JSH2004発表後に厳格化しており、厳格な降圧を推奨したJSH2004が医療現場の降圧治療に影響している可能性を、日本高血圧学会で発表し、本報告は高得点演題に選出された。現在、JSH2004が日本の高血圧治療に与えた影響について、論文作成中である。 さらに、2006年10月より開始されていた第二次調査の終了に伴い、第二次調査において報告された各種イベントに関する詳細なイベント調査を開始すると同時に、第二次調査の結果をニュースレターとして参加施設ヘフィードバックし、2008年夏に開始予定の第三次調査へのモチベーションの維持に努めた。
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Research Products
(13 results)