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1997 Fiscal Year Annual Research Report

環インド洋西域諸社会における伝統の継承と創出-アジア・アフリカ・アラブ文化の同化と差異化

Research Project

Project/Area Number 07041008
Research InstitutionHitotsubachi University

Principal Investigator

長島 信弘  一橋大学, 社会学部, 教授 (60008646)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉本 星子  京都文教大学, 人間学部, 助教授 (70298743)
足羽 興志子  一橋大学, 社会学部, 助教授 (30231111)
深澤 秀夫  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (10183922)
浜本 満  一橋大学, 社会学部, 教授 (40156419)
内堀 基光  一橋大学, 社会学部, 教授 (30126726)
Keywordsタンザニア / コモロ / マダガスカル / インド洋西域 / 交易ネットワーク / 伝統 / 東南アジア / アラブ・イスラム
Research Abstract

調査はおおむね当初の計画通りに進行した。コモロでの予測外の政治的混乱にもかかわらず、研究協力者としてこの地域の調査にあたった花渕は、支障なく調査を完了することが出来た。またケニア海岸地方の治安の悪化、洪水の影響による道路網の分断も調査に対する深刻な障害とはならなかった。各研究分担者、研究代表者はいずれも各人の担当研究地域において、交易や文化的交流や文化的交流の広域ネットワークや、それぞれの地域における異なる伝統の衝突や融合の実態の調査にあたり、各担当地域に固有な問題を取り出すことに成功している。マダガスカルにおいては、東部海岸地域と中部高原地域との間の伝統的知識の交流が、各地域集団のもつ自己の伝統についての意識や、歴史意識、生業形態の変化や新たな適応戦略の選択などのなかに検証された。コモロおいては島民たちの間で広く実践されている憑依霊についての儀礼の中に異なる伝統の接合が検証されたと同時に、憑依霊信仰とイスラムの間の複雑なダイナミズムが生活の場の中で観察された。タンザニア島嶼部では、独立後のプランテーション経営・支配者層であるアラブ、インド人の抜けた後を埋めた信興官僚、事業家たちと土地の人々との複雑な対抗関係が、イスラムとキリスト教をめぐるさまざまな語りのなかに検証された。海岸部においては、広域ネットワークをケニア側から検証するとともに、人々の過去の出稼ぎや交流の記憶のなかに、それぞれの地域において外部に向かう想像力が共同体内の実践にどのように織り込まれてきたかを検証した。今年度新たに足羽によって着手されたモ-リシャスにおいては、インド洋西域において近年大きく変化した政治的・経済的関係の中で、島の人々の言語意識がどのように変容したかが、短期の調査にもかかわらず明らかにされた。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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