1996 Fiscal Year Annual Research Report
諸外国における「日本事情教育」についての基礎的調査・研究
Project/Area Number |
07041023
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
長谷川 恒雄 慶応義塾大学, 国際センター, 教授 (10051567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHEUK Yue K 香港中文大学, 日文系, 教授
LEVY Christ ボルドー大学, 日本学科, 助教授
MARIOTT Hel モナシュ大学, 日本学科・日本研究部, 部長
STEINHOF Pa ハワイ大学, 社会学部・日本研究センター, センター長
RADKE Kurt オランダ国立ライデン大学, 文学部, 教授
BEKES Andre リュブリアナ大学, 非ヨーロッパ言語文化学科, 学科長
細川 英雄 早稲田大学, 日本語研究教育センター, 助教授 (80103604)
砂川 裕一 群馬大学, 社会情報学部, 助教授 (90196907)
佐々木 倫子 国立国語研究所, 第二研究室, 室長 (80178665)
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Keywords | 日本事情 / 「日本事情」教育観 / 「日本事情」教育実態調査 / 教授活動観の国際比較 |
Research Abstract |
1. 3年計画の第2年度の本年は、海外諸大学における日本事情教育が如何なる概念から成り立っているかの本調査を実施した。 2.第1年度に発送したアンケートは回収率を更に上げるため、発送先の観点を見直して発送した。 3.国内4大学で実施された留学生対象の「日本事情」授業のビデオを携帯し、オーストラリア、ニュージーランド、オランダ、連合王国、オーストリア、ドイツ、フィンランド、スロベニア、米国、フランス、タイ、シンガポール、ホンコンの諸地域における「日本事情」教育についての実態調査を実施した。 4.本調査は、国内研究分担者を海外に派遣し、海外日本語学習者・教育者・日本研究者に日本国内で実施されている「日本事情」授業を視聴してもらい、ビデオビデオ授業の観点を解説しなから、現地の「日本事情」教育の観点からビデオ授業の評価をしてもらうことによって、各国の教授活動観・教育観についての比較資料を収集する方法をとった。 5.アンケート資料の集計・評価、各国の教育観の比較検討については、継続作業中である。 6.海外研究分担者を日本へ招聘し、現地側の「日本事情」教育観を確認し、7.に備えた。 招聘は当初2名の予定であったが、予算の都合上1名となった。しかしながら、他の用件で来日中の海外研究分担者1名が、その席に加わり実質的には当初計画を果たせたこととなった。 7.最終年次には海外研究分担者を日本へ招聘し、上記比較データについての検討協議会を開くことを決定。「日本事情」教育の位置づけの必要性・各国間の連絡協議の重要性を確認した。
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Research Products
(35 results)
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[Publications] 長谷川恒雄・佐々木倫子・細川英雄・砂川裕一: "外国人留学生のための「日本事情」教育の在り方についての基礎的調査・研究" 科研成果報告. (1994)
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[Publications] 長谷川恒雄・佐々木倫子・細川英雄・砂川裕一: "外国人留学生のための「日本事情」教育の在り方についての基礎的調査・研究-大学・短大・高専へのアンケート調査とその報告-" 科研成果報告. (1993)
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[Publications] 長谷川恒雄: "日本語能力検定試験の日本事情" 日本語学(22-6). 22・6. (1992)
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[Publications] 長谷川恒雄: "日本語教育-歴史と現状-" 新ことばシリーズ3(文化庁国語課). 3. (1996)
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[Publications] 佐々木倫子: "「日本事情」講義の教育方法改善をめざして" 文部省大学教育方法等改善経費プロジェクト報告書. (1991)
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[Publications] 佐々木倫子: "異文化コミュニケーションと外国語教育" 静岡大学教養部研究報告人文・社会科学篇26-1. 22・1. (1990)
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[Publications] 佐々木倫子: "日本語教育と専門教育の連携" 日本語学. 15. (1996)
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[Publications] 佐々木倫子: "日米対照:女性の座談-発話文の数量的分析を中心に-" 国立国語研究所研究報告集. 16. (1996)
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[Publications] 佐々木倫子: "依頼表現の対照研究-英語の依頼表現-" 日本語学14. (1995)
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[Publications] 佐々木倫子: "在日外国人と日本人の言語行動接触における相互誤解のメカニズム" 科学研究費京急成果報告書. (1994)
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[Publications] 砂川裕一: ""第3領域"としての「日本事情」" 第8回日本語教育連絡会議報告論文集. 8. (1995)
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[Publications] 砂川裕一: "日本事情における「対話協動」の可能性" 第4回小出記念日本語教育研究会論文集. 4. (1995)
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[Publications] 佐々木倫子: "言外の意味と日本語教育" 日本語学 (22-10). 22・10. (1991)
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[Publications] 砂川裕一: "言語コードの多重性-「日本事情論」への視覚" 情況. 93・11. (1993)
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[Publications] 砂川裕一: "Talini lonec Kattur(文化の坩堝)" Japonski jezik in Kuttura. 1. (1992)
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[Publications] 砂川裕一: "「日本事情論」ノート" 日本語教育論集. 91. (1991)
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[Publications] 砂川裕一: "日本語教育能力検定試験と日本語事情" 月刊日本語. 19・10. (1990)
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[Publications] 砂川裕一: "「表現-理解」と他我認知" ICU比較文化. 20. (1990)
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[Publications] 細川英雄: "インタビュー「日本事情」を考える1〜6" 月刊日本語. 6・5〜7・3. (1993)
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[Publications] 細川英雄: "反学校としての日本事情1〜2" 月刊日本語. 5・8/9. (1992)
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[Publications] 細川英雄: "日本事情の授業-教養部スタッフと協力して-" 月刊言語. 19・10. (1990)
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[Publications] アンドレイ ベケシュ: "Relatedness of context and sentense formation in Japanese" Linguistica. 33. (1993)
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[Publications] アンドレイ ベケシュ: "意味の有緑性と構造のハイアラキ-" 応用言語学講座. 4. (1992)
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[Publications] クルト ランドケ: "The Japanese Context of Ishibashi Tanzan's Liberalism" Franz Steinor verlag. (1991)
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[Publications] パトリシア スタインホフ: "The postwar Development of Japanese Studies in United Stetes" International house of Japan. (1993)
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[Publications] ヘレン マリオット: "Native Speaker Behaviour in Australia -Japanese Business Communication-" International Journal for the Sociology of Language 92. 92. (1991)
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[Publications] クリスティーヌ レヴィ: "Saikaku Ihara "WANKYU ISSEI MONOGATARI"" Picquier, ed rvuede Science Sociales de I'AES-Paris 7. (1990)
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[Publications] 細川英雄: "教育方法論としての「日本事情」" 日本語教育. 79. (1996)
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[Publications] 細川英雄: "ことば・文化・社会を学ぶ-学習者主体の「日本事情」のあり方について-" 講座日本語教育. 30. (1995)
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[Publications] 文化庁国語課: "異文化理解のための日本語教育Q&A" 大蔵印刷局, (1994)
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[Publications] 日本語教育学会: "ひろがる日本語教育ネットワーク最新事例集" 大蔵印刷局, (1995)
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[Publications] "国際理解教育事典" 創友社, (1993)
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[Publications] 日本語教育学会: "タスク日本語教授法" 凡人社, (1995)
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[Publications] 細川英雄: "実践「日本事情」入門" 大修館, (1994)
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[Publications] 水谷修編: "日本事情ハンドブック" 大修館, (1996)