1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07041028
|
Research Institution | Otemae University |
Principal Investigator |
秋山 進午 大手前女子大学, 文学部, 教授 (00126484)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
郭 治中 内蒙古文物考古研究所, 副研究員
郭 素新 内蒙古文物考古研究所, 副研究員
田 広金 内蒙古文物考古研究所, 研究員
谷 豊信 東京国立博物館, 東洋課・中国考古室, 技官 (70171824)
高浜 秀 東京国立博物館, 東洋課・中国考古室, 室長 (60000353)
山本 忠尚 天理大学, 文学部, 教授 (10000506)
宮本 一夫 九州大学, 文学部, 助教授 (60174207)
岡村 秀典 京都大学人文科学研究所, 助教授 (20183246)
大貫 静夫 東京大学, 文学部, 助教授 (70169184)
|
Keywords | 中国新石器時代 / 仰韶文化後期遺跡 / オルドス青銅器 / 遊牧騎馬民族文化 / 内蒙古長城地帯 / 農牧交錯地帯 / 岱海 / 考古学的研究 |
Research Abstract |
1,予備調査 1)秋山・大貫は6月1日〜6月14日まで,遼寧・北京・内蒙古を訪れ,関係遺跡・遺物の調査を行った。内蒙古では涼城県岱海の発掘予定地点を視察し,本調査のための具体事項を種々詳細に打合わせた。 その後,中国側と同道して北京の国家文物局を訪れ,調査の詳細を説明し,発掘調査実施の認可に見通しを得た。その結果,6月26日付け(95)文物文字第502号によって,日中共同“岱海地区文明起源与発展的考古学研究"が正式認可を得ることが出来た。 2)高浜は7月18日〜8月16日まで,内蒙古・外蒙古・河北省の各地でオルドス青銅器の遺跡・遺物踏査のための予備調査を行い,所期の成果を得た。 2,本調査 秋山・宮本(大貫・岡村は後発),廣川・小田木(共に研究協力者)は8月1日,中国入りし,8月4日から9月4日まで,仰韶文化後期の王墓山・上遺跡の発掘調査を行った。我々は約600m^2の範囲に,16基の多数にのぼる住居址を発掘し,40点以上の復元可能の土器それに多数の石器類を発見した。住居址は大型住居を中に密集しており,しかも二時期に区分され,この地域の仰韶文化後期の村落の様相と変遷を探究する上で,この上ない学術資料を得ることが出来た。 3,オルドス青銅器の調査 9月1日からは山本・中野を加え,各地でオルドス青銅器調査を行った。さらにフホホトから寧夏固原を目指したが,銀川で足止めされ,固原の調査は次年度に回さざるを得なくなったのは残念である。
|
Research Products
(1 results)