1997 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジアにおける過去20年間の土地利用変化データベースの構築
Project/Area Number |
07041107
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
柴崎 亮介 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (70206126)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越智 士郎 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (80251081)
後藤 真太郎 金沢工業大学, 環境情報総合研究所, 助教授 (80247436)
本多 嘉明 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センタ, 助教授 (60251774)
高木 方隆 高知工科大学, 社会システム工学科, 助教授 (50251468)
村井 俊治 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (10013179)
|
Keywords | リモートセンシング / 土地被覆分類 / 時系列データセット / 東南アジア / 自動分類 / 画像解析 |
Research Abstract |
1) 1970年代、80年代、90年代を通じて、インドシナ半島における土地被覆の変化を追跡するデータセットが構築した。衛星画像(ランドサット画像、NOAA画像)によっては雲に覆われている地域、データの欠落している地域があるものの、おおむね全体をカバーできた。 2)分類項目は、森林(常緑林、落葉林)、水田、畑地、草地・裸地、都市域・人工構造物、水域が達成できた。なお、データのメッシュサイズは対象となる分類項目に対して異なり、常緑林、落葉林では、1km四方、水田、畑地などでは500m四方である。 3)上記データセットを対象に精度検証を行い、全体として80%以上の精度を得た。森林が相対的に高い精度であり、畑地、裸地が比較的低い(両者の区別に問題あり)結果となった。なお、精度検証のために、10カ所の検証地区を選び、衛星画像や既存の地形図、その他のレポート等を利用して、目視判読だけをもちいた土地被覆・土地利用分類データを作成した。これらの検証地域は、ほぼランドサット画像1枚分(180km四方)であり、70年代から90年代までを時系列的に網羅している。 4)また、部分的な精度検証のために、現地調査によって収集された地上写真をデータベースとして構築した。このデータ作成にあたっては、千葉大学が開発したソフトウェアを利用した。 5)上記データセットを作成するための手法、および情報システムが体系的に整備された。すなわち、ランドサット画像などを対象とした画像モザイク作成システムと、土地被覆分類システムである。 6)検証用データも含めて、上記データセットは現在、CD-ROM出版、およびウェブによる公開を行うべく、編集中である。また、データ利用のために必要な資料(分類手法などに関する資料)も作成中である。
|
-
[Publications] 柴崎 亮介, 越智 士郎, 他: "全球的な土地利用,土地被覆の変化とその環境影響に関するシナリオ分析" 環境科学会年次講演概要集. (1997)
-
[Publications] 須崎 純一, 柴崎 亮介: "多量の人工衛星データによる広域土地被覆分類モニタリング" 生研フォーラム″宇宙からの地球環境モニタリング第8回論文集. 14-16 (1997)
-
[Publications] 遠藤 孝夫, 後藤 真太郎, 柴崎 亮介: "土壌・水資源の持続的利用を阻害する諸点に関する地球規模の分析" 環境科学会講演要旨集. 398-399 (1997)
-
[Publications] 村井 俊治: "ジオインフオマチックスの先端技術とその展望" 日経コンストラクション. No. 184. 75-81 (1997)
-
[Publications] M. Takagi, S. Murai, K. Iwai: "Applicability of ADEOS AVNIR Data to Urban Mapping" Forum on Earth Environment. (1997)