1997 Fiscal Year Annual Research Report
在日コリアンの社会的ネットワークと文化動態に関する比較社会学的研究
Project/Area Number |
07044035
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
飯田 剛史 富山大学, 経済学部, 教授 (10127045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ゆー ちょ仁 cheju大学校, 社会科学大学(韓国), 教授
李 文雄 seoul大学校, 社会学科(韓国), 教授
対馬 路人 関西学院大学, 社会学部, 教授 (60150603)
孝本 貢 明治大学, 商学部, 教授 (60101333)
西山 茂 東洋大学, 社会学部, 教授 (00092528)
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Keywords | 在日コリアン / ネットワーク / 同郷縁 / 在米コリアン / キリスト教会 / 墓参 / 建墓 / 都市移住 |
Research Abstract |
1.東京都の高内里出身者へのこれまでの調査結果を踏まえ、その固有産業である鞄製造業とそのネットワーク形成史を解明した。 2.東京都および大阪市在住の朝天里出身者による、済州道朝天里での葬儀、墓参、建墓行為の調査を行い、生活意識、民族意識の変化を歴史条件との関連で解明した。 3.東京都および大阪市の梨湖洞出身者への聞き取り調査を続け、高内里および朝天里との比較に留意して、その移住史とネットワーク展開の特質を解明した。 4.比較対象として韓国のソウル、釜山、および米国における済州島出身者団体の調査を行った。(1)ソウル、釜山では、大阪・東京と同じく里単位での同郷縁は済州島出身者の移動および生活形成に重要な機能を果たしていた。 (2)しかし米国ではロサンゼルス、ニューヨークなど大都市で道レベルのみで親睦組織はあるものの、移動、生活形成においては二義的な役割しか果たしていない。 5.研究参加者は共同調査成果を分担して分析し、その成果を報告し全体的認識を深めるため、連絡会議を持った。 6.研究参加者はこれまでの共同調査に基づく研究論文を提出し、研究代表者はその報告書を公刊するために現在その編集作業に当たっている。
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