1995 Fiscal Year Annual Research Report
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07206109
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
皆川 修吾 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (60121472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 経明 日本大学, 経済学部, 教授 (50045928)
加藤 九祚 創価大学, 文学部, 教授 (40070718)
木戸 蓊 神戸大学, 法学部, 教授 (30030612)
川端 香男里 中部大学, 国際関係学部, 教授 (50000592)
家田 修 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20184369)
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Keywords | 自存と共存 / スラブ・ユーラシア / 個有の価値体系 / 普遍的価値体系 / 意味空間 / 文明と文化 |
Research Abstract |
領域研究の初年度でもあり、研究活動の多くの時間がまず研究体制の整備、そして資料の収集に当てられた。収集した資料の予備分析も文献資料をもとに行われたものが多かった。しかし、収集した資料のなかには数値資料も含まれている。しかも、これら数値資料および文献資料の多くが現地調査の結果得られたものである。当初スラブ地域の変動は研究環境の変化をも意味しているのではないかと予測していたが、予測したとおり実証的な研究を現地で行うことが出来ることをこれら資料は物語ってる。今まで、この地での現地調査体験がごく少なかっただけに、その方法論に問題がなかったわけでなく、この段階では、人的および財政的資源の有効利用の点で問われるかもしれない。しかし、多少の非合理的な方法も当初はやむを得ないのではないかと思っている。現地調査に入り込めば入り込むほど資料の山に埋もれ、この地域全体の意味空間の変化を見極めにくくなる様相を呈する。これは変動の最中にいるこの地域を研究する研究者にとって避けがたいプロセスであり、課題でもある。各研究班が入手した資料は各班長が進んで出来る限り迅速に資料一覧表または報告輯(資料編)として公表し、当該重点領域関係者に広く利用されるのが望ましく、現在ではその方向に進んでいると思われる。 今年度開催した重点領域関連会議の種類:重点領域研究準備全体会議、計画研究代表者会議、計画研究班会議、国際シンポジウム、市民交流シンポジウム、全体研究報告会、合同会議、全体会議 今年度の重点領域関連の出版物:重点領域研究増刊準備号【スラブ-ユーラシアの変動】; ニューズレター【スラブ領域研究回報】、1-6号;【領域研究報告輯】、1-8号;領域研究国際シンポジウム(平成7年7月13/14日開催済)と全体研究報告会(平成8年1月25/26日)の報告集。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 皆川修吾: "ロシア人脈政治の親展開" 国際政治. 104. 35-50 (1993)
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[Publications] 木戸蓊: "マケドニア" 世界. 593. 113-120 (1994)
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[Publications] 加藤九祚: "中央アジアの仏教と遺跡" 仏教芸術. 205. 15-66 (1992)
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[Publications] 佐藤経明: "ロシア経済改革に軌道修正が必要" 世界週報. 75巻6号. 10-15 (1994)
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[Publications] 川端香男里: "ロシアその民族とこころ" 悠思社, 230 (1991)
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[Publications] 木村汎: "日露国境交渉史" 中公新書, 262 (1993)
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[Publications] 家田修: "東欧革命と民衆" 朝日選書, 220 (1992)
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[Publications] 皆川修吾: "スラブの政治" 弘文堂, 360 (1995)