1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07207227
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
朴 淳香 日本女子大学, 家政学部, 助手 (90257072)
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Keywords | スケッチ / 数量化理論III類 / 創作過程 |
Research Abstract |
スケッチに記されている言葉を数量的に分析することによって,創作者の意図を探り,創作過程の一部を解明していこうとするものである。今回は、「春の祭典」,「アルチェステ」の2作品について比較を進める。手続きとしては,1.動きに関する言葉を抽出 2.ラバンの8つのエフォート要素(Weight-light^*firm, Time-sustained^*sudden, Space-flexible^*direct, Flow-free^*bound)に基づき,分類 3.出現傾向を求める 4.数量化理論3類を行なう。「春の祭典」は総度数938,「アルチェステ」は総度数266である。数量化3類の結果,寄与率は,「春の祭典」で解1-33.1% 解2-20.9%,「アルチェステ」で解1-39.2% 解2-17.5% となった。カテゴリーは運動のエネルギーの質を表している。2作品について,エネルギーレベルでの比較を行なうために,カテゴリー間の関係に絞って軸の解釈を行なった。その結果,第1軸の解釈において,2つの作品について共通の解釈が得られたことが,最も著しい特徴である。第1軸は,エフォートのPositiveな側面とNegativeな側面とを弁別することができた。このことが意味しているものは,創作者が異なる作品について異なる動きを創作していたにも関わらず,エネルギーレベルでは,同位を示していたということである。
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