1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07229227
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
秋吉 一成 京都大学, 工学研究科, 助教授 (90201285)
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Keywords | 超分子 / 糖脂質 / ガングリオシド / T-細胞 / リポソーム / 両親媒性高分子 / 疎水化多糖 / ヒドロゲル |
Research Abstract |
我々は、シアル酸含有糖脂質とリポソームからなる超分子構造体を用い、糖鎖のリポソーム表面からの距離、配列状態および密度などを考慮した人工細胞リポソームを調整し、実細胞との相互作用を通じて細胞表層での糖鎖の認識機能について検討した。 シアル酸の数の異なる種々のガングリオシド脂質をリポソームに組み込み、免疫細胞特にT細胞との相互作用を調べた。細胞との相互作用は、共焦点レーザー蛍光顕微鏡により、個々の細胞内カルシウム濃度の増加を追跡することにより評価した。その結果、ある種のポリシアロガングリオシド(PG)含有リポソームが、T細胞を強く刺激することを見いだした。この刺激は、同一濃度条件下、PGのみを添加しても見られない。また、リポソーム表面の糖鎖密度を変化させ、活性化の程度を調べたところ、6-10mol%の糖鎖密度領域で閾値がみられた。これらの事から、リポソーム表面での糖鎖の集積効果(糖鎖のクラスター効果)の重要性が示唆された。 次に、ガングリオシド含有リポソームによるこれらの現象のメカニズム解明の一助として、ガングリオシドのシアル酸残基に注目したモデル脂質として、スペーサー長の異なる2種の人工シアロ脂質sialylcholesterol (SC2、SC6)を合成紙、その含有リポソームのT細胞刺激能を調べた。その結果、2種類のsialylchoesterol含有リポソームは共にT細胞を強く刺激した。特にSC6含有リポソームにおいては天然のガングリオシド含有リポソームをも凌ぐ強いT細胞活性化能を示した。これらシアル酸含有リポソームのT細胞刺激の機構の詳細を現在検討している。
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[Publications] K. Akiyoshi: "Self-assembly of Hydrophobiged Palysaccharide Structure of Hydrogel Naroparticle and Complexation with Organic Conpounds" Proc.Japan Acad.71(B). 15-19 (1995)
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[Publications] K. Akiyoshi: "Artificial Cell Wall for Plant Protoplast. Coating of Plasma Membrane with Hydrophobized Polysaccharides" Chem. Lett.1995. 415-416 (1995)
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[Publications] K. Akiyoshi: "Stabiligation of Insulin upon Supramoleular Complexation with Hydrophobized Polysaccharide Naroparticle" Chem. Lett.1995. 707-708 (1995)
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[Publications] 秋吉 一成: "コレステロールプルラン分子集合体と牛血清アルブミンとの相互作用に関する熱的研究" 熱測定. 22. 125-130 (1995)
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[Publications] 秋吉 一成: "両親媒性多糖のヒドロゲルナノ微粒子形成と蛋白質の包接・安定化" 生物物理. 35. 33-36 (1995)
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[Publications] K. Akiyoshi: "Hydrogel Naroparticle formed by self-assembly of Hydrophobized Polysaaharide Stabiligation of Adriamycin upon Complexation" Eur. J. Pharmaceufics and Biopharmaceutics. (in press). (1996)