1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07305045
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
矢島 浩 広島大学, 工学部, 教授 (40263727)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村川 英一 大阪大学, 溶接工学研究所, 助教授 (60166270)
豊貞 雅宏 九州大学, 工学部, 教授 (30188817)
藤久保 昌彦 広島大学, 工学部, 助教授 (30156848)
藤本 由起夫 広島大学, 工学部, 教授 (60136140)
矢尾 哲也 広島大学, 工学部, 教授 (20029284)
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Keywords | 座屈損傷 / 圧縮塑性歪 / 圧縮予歪による靱性劣化 / 亀裂強度 / 残留応力 / 変動荷重 / 3次元弾塑性大変形解析 / 亀裂発生 / 非発生の限界歪量 |
Research Abstract |
荒天回避に失敗した場合などには,船体には過大な荷重が作用し,船体を構成している部材に座屈が発生することがある。引き続き変動荷重が負荷されると,圧縮塑性歪を受けて靱性が低下している座屈変形の内側から,早期に亀裂が発生し,部材を切断する危険がある。 座屈によって大きな圧縮塑性歪を受けた箇所から発生する亀裂を対象に,亀裂発生・進展現象に関しての定量的な評価を可能ならしめることが,本研究の目的である。 平成7年度の研究では,JIS一般構造用圧延鋼材SS400(一船体用軟鋼板と同等)を供試して,概略以下の成果が得られた。 1.円柱試験体による軸圧縮予歪材の引張試験を実施し,予歪量と引張強さ・真破断応力との関係を把握した。 2.帯板試験体による軸圧縮座屈後,さらに大変形曲げを与え,圧縮側からの亀裂発生/非発生の限界歪量を実験的に把握した。 3.有限要素法を使用した3次元弾塑性大変形解析により,上記2.の帯状曲げ試験による圧縮歪量と,除荷後曲げ圧縮部に発生する残留応力との関係を把握し,上記1.の成果を踏まえて,上記2.の亀裂発生/非発生限界条件を確認した。 平成8・9年度で,座屈後の大変形曲げによる亀裂発生現象をさらに詳細に把握する。さらに,座屈損傷した箇所の引張・圧縮の繰り返し荷重による亀裂発生現象を定量的に把握する。
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