1996 Fiscal Year Annual Research Report
大学教育におけるマルティメディア・協調分散・学習環境の基盤技術に関する調査研究
Project/Area Number |
07308016
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
渡辺 成良 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (90008532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝口 理一郎 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (20116106)
竹内 章 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00117152)
清水 康敬 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (10016561)
矢野 米雄 徳島大学, 工学部, 教授 (40035663)
竹谷 誠 拓殖大学, 工学部, 教授 (90197343)
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Keywords | 大学教育 / 授業改革 / マルチメディア / 遠隔教育 / 協調学習 / 分散型学習環境 / コミュニケーション技術 / 知識処理 |
Research Abstract |
以下の報告の他に、研究代表者は平成8年3月電子情報通信学会春季総合大会において、チュートリアル:ネットワーク(インターネット)とマルティメディアの教育利用と、パネル討論:分散環境における協調の方法とその支援ツールを実施した。 コミュニケーション技術班:清水康敬はアナログフル画像伝送方式による全国配信と1.5Mbpsのディジタル準動画方式による双方向通信、ハイビジョンディジタル伝送技術による高精細衛星遠隔教育の3つの衛星通信講座を開いた。竹内章は156Mbpsのデジタル通信回線速度のATM通信網を利用した、九州工業大学と広島市立大学間の遠隔ゼミ・講義システムを評価した。中村直人は衛星通信やディジタルネットワークによる遠隔地間教育の、参加者間のコミュニケーション技術の実験・分析結果をまとめた。樋川和伸はインターネット上で教師と学生が同期的に学習を進める仮想教室環境を提供する実験システムを構築し、実行例を示した。 マルチメディア環境班:伊藤紘二は分野独立なインタープリタを持ち分野依存の支援知識ベースを交換試行しながら漸新的に開発していく機構を報告した。白井克彦は音声認識技術による日本語発音学習システム、読解学習用英語教育支援システム、英語学習用CAIシステムを報告した。前迫孝憲は米国の気象情報ボランティア、SUPERネットの利用形態を報告した。米沢宣義はマルチメディア技術活用の討論支援システムを構築し、ディベート実験を実施した。 協調分散学習環境班:岡本敏雄は協調学習を議論するという観点で捉え、その状態を同定し学習を支援するためコーディネータ・エージェントの機能を有するシステムを構成した。竹谷誠は合意形成の手掛かりになる認知構造の差異を認知マップから定量化する方法を提案した。矢野米雄はSharlokに個人学習環境と強調学習環境にKA機能を組み込んだシステムを構築した。渡辺成良は100名の学生用www教材学習環境のプロトタイプを構築し、グループ形成の実験を行なった。 知識処理技術班:大槻説乎は学習者に適した理解支援環境のネットワーク化を目指し、加減算の文章題用知的教育支援システムを提案した。近藤弘樹は学習者に応じ学習の進行を適応的にナビゲーションでき問題や解答の候補を作成できるwww教材CAIシステムを構築した。溝口理一郎は複数の学習者とそれぞれを担当する教授システムをネットワークで接続した協調学習の支援モデルとして、協調学習の動的制御モデル構築と協調学習知的支援システムFITS/CLの概要を説明した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Takeshi Oda: "Hyper Classroom:Networked and Computer-Assisted Learning Environment" Proceedings of ED-Media and ED-TELECOM97. (1997)
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[Publications] Akiko Inaba: "Development of The Intelligent Discussion Sapport System for Collaborative Learning" Proceedings of ED-TELECOM96. 137-142 (1996)
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[Publications] 中村直人: "マルチメディアとインターネットを利用した情報教育の改善と評価" 教育システム情報学会研究報告. 196・1. 11-18 (1996)
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[Publications] Hiroki Kondo: "WWW Based ITS for Guiding Differential Caleulations:Individualized Iutoring Mechanism in the WWW Framework" Peoceeding of the International Symposium on Educaliond Revolution with Internet. 65-71 (1996)
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[Publications] Takahiko Mendori: "A Visualized Explanation Approach to Self-Explanation Learning Environment" 日本教育工学会第12回大会講演論文集. 181-182 (1996)
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[Publications] 山城新吾: "教育用気象観測WWWネットワークの開発" 電子情報通信学会1997年総合大会講演論文集. D. D15-12 (1997)