1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07309012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 総合 |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
緒方 靖哉 九州大学, 農学部, 教授 (20038277)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊谷 健一 九州大学, 法学部, 助教授 (20264004)
吾郷 眞一 九州大学, 法学部, 教授 (50114202)
北川 俊光 九州大学, 法学部, 教授 (60253382)
久原 哲 九州大学, 農学研究科, 教授 (00153320)
白畑 實隆 九州大学, 農学研究科, 教授 (90154377)
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Keywords | バイオテクノロジーと法 / 知的所有権 / 製造物責任法 / インフォームド・コンセント / DNA鑑定 / DNA特許 |
Research Abstract |
本年度は、研究代表者及び分担者を中心としたLHL(Life-Human-Law)研究会における討論会を3度開催し、バイオテクノロジーの知的所有権に関する問題点の整理とそれに関する討論を行った。平成8年度第一回研究会においては、「知的所有権」と題し、本研究分担者である法学部・熊谷健一助教授が主催し討論会を行った。ここでは、バイオテクロノジ-における成果物(医薬品・DNA・菌体など)の知的財産としての保護のあり方について討論を行った。第二回研究会においては、「DNA特許」と題し、本研究分担者である農学研究科・久原哲教授が主催し討論会を行った。ここでは、cDNA及び染色体DNA配列など大量に発表されている生物資源情報に関する問題点の提示と法学的な保護に向けた指針に関する討議を行い、さらに米国のcDNA特許問題を取り上げ、National Projectと特許についての討論を行った。第三回研究会においては、「DNA鑑定」と題し、福岡県弁護士会・岩田務氏を招聘し、討論会を行った。ここでは「みどり荘事件」を題材として取り上げ、現実に行われたDNA鑑定と現時点におけるDNA鑑定の根本的な問題点の整理を行った。 また、九州バイオテクノロジー研究会・平成8年度技術講習会を開催した。本講習会を通じ、バイオテクノロジーにおける基礎技術の公開とその提供を行った。本講習会の内容は、著作「遺伝子操作の基礎技術」(九州大学農学部附属遺伝子資源研究センター微生物遺伝子部門編)として再編集し、出版を行った。 さらに、今年度も引き続き研究代表者及び分担者の所属する九州大学大学院農学研究科遺伝子資源工学専攻と法学部の教官が担当し、遺伝子資源工学専攻及び法学部の学生を対象に「バイオテクノロジー概論」及び「バイオテクノロジー法学概論」という講義をおこなった。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 緒方 靖哉: "生物生産における遺伝子ターゲッティング" 日本農芸化学会誌. 70・8. 883-919 (1996)
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[Publications] Satoru KUHARA: "Application of a deductive database system to search for topological and similar three-dimensional structures in protein" CABIOS. (発表予定). (1997)
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[Publications] Yoshinori KATAKURA: "A small variance in the antigenicity but not function of recombinant β-lactoglobulin purified from the culture supernatant of transformed yeast cells" Cytotechnology. 23. 133-141 (1997)
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[Publications] Sanetaka SHIRAHATA: "Establishment of an abalone digestive gland cell line secreting various glycosidases in protein-free culture" Cytotechnology. 23. 89-94 (1997)
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[Publications] Kikuo NOMOTO: "Regulatory T cells in maintenance and reversal of peripheral tolerance in vivo" Journal of Immunology. 157・12. 5284-5289 (1996)
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[Publications] Takehiko SASAZUKI: "Identification of a self-MHC-peptide motif causes mixed lymphocyte reaction alloreactivity by screening of an HLA DRB1^*0405 motif aided peptide epitope library" Journal of Immunology. (発表予定). (1997)
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[Publications] 緒方 靖哉: "遺伝子操作の基礎技術" 九州バイオテクノロジー研究会, 110 (1996)
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[Publications] 緒方 靖哉: "微生物とその利用" コロナ社, 206 (1996)