1995 Fiscal Year Annual Research Report
北海道南西沖地震に伴う家族生活と地域生活の破壊と再組織化に関する研究
Project/Area Number |
07401004
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
関 孝敏 北海道大学, 文学部, 助教授 (30105647)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平澤 和司 北海道大学, 医療技術短期大学部, 専任講師 (30241285)
岩崎 一孝 北海道大学, 文学部, 助教授 (90176537)
小井土 彰宏 北海道大学, 文学部, 助教授 (60250396)
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Keywords | 被災家族 / 被災地区 / 復興過程 / 仮設住宅 / トラウマ / 職業階層 / 自営業 / 高齢化 |
Research Abstract |
本年度は申請時の計画に依拠して次の諸点を実施した。(1)北海道南西沖地震による奥尻町の被災と復興の状況を奥尻町役場、奥尻町漁協、奥尻町商工会、奥尻町教育委員会、青苗小学校、稲穂小学校、青苗中学校、奥尻老人ホームといった島内の主要な社会集団および社会制度から資料の収集と聞き取りを行った。(2)災害のもっとも大きかった3地区-すなわち青苗地区、初松前地区、稲穂地区-の住民から、地区レベルにおける被災と復興の状況に関する聞き取りを行った。(3)死傷者がもっとも多くみられた青苗地区住民-都合、20人-から被災時点、被災直後、そして現在についてそれぞれの家族ないし世帯の被災経験、仮設住宅の生活状況に関する聞き取りを行った。(4)青苗地区は下位の地域区分として5つの区がある。このうち5区、3区における本家分家関係、親族関係のネットワークを明らかにし、漁業集落の社会構造の一端を解明した。 以上は、現地において実施したものであるが、この作業と並行して(5)北海道新聞より北海道南西沖地震に関する記事をすべて収集し、記事の内容をジャンル別にファイル化した。また日赤北海道支部の看護日誌の記録を整理し、震災の被災者の声と共に、災害時の緊急医療業務の状況を把握した。(6)新聞記事、日赤看護日誌、青苗小学校・中学校の災害にかんする文集、そして朝日新聞社発行の災害記録よりそれぞれにおいて実名で掲載されたインフォーマント約120名の名前、年齢、職業、地区名を一覧表にし、次年度以降の調査対象者のリスト作成の準備をした。
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