1995 Fiscal Year Annual Research Report
非接触・高速・高精度3次元形状計測システムによる歯科矯正治療の客観的評価
Project/Area Number |
07407061
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (A)
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
石川 晴夫 日本歯科大学, 歯学部, 教授 (40120604)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 一仁 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (00193037)
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Keywords | 非接触3次元形状計測システム / 矯正用診断模型 / 測定精度 / 石膏試験球 / 歯科矯正学 / 形態的分析 |
Research Abstract |
本年度の主眼点:「本システムの歯科矯正臨床における測定精度の確認」 1.目的 本システムで平面板を測定した際の計測誤差は約0.050mmであることが工業的に確認されている.しかしながら,本システムを臨床応用するためには以下の注意点を指摘できる. 1)口腔内を計測する場合には曲面を計測することが多いと考えられること. 2)矯正用診断模型は一般に材質は白色硬石膏で表面にソ-ピング処理を施していることから,表面のレーザー光の反射を考慮する必要があること. 2.方法 そこで,本システムの計測の信頼性を確認する目的で,以下の実験を行った. 1)咬合面や舌唇頬側面の形状の計測を想定し,直径10mm,5mm,2mmの金属球(精密ボールベアリング)の印象採得を行い,石膏を注入し,通方に従いソ-ピングをした石膏試験球を製作した. 2)石膏試験球から得られた三次元データから20か所の直径を算出した. 3)次に,石膏試験球の直径を,工業用マイクロメータで直接20か所測定した. 4)両方法での計測値のばらつきと平均値を比較した. 3.結果 石膏試験球の直径の平均値と標準偏差は、本システムではそれぞれ1.92mm±0.01,4.92mm±0.02,9.92mm±0.02でありdigial micrometerではそれぞれ2.00mm±0.01,4.97mm±0.02,9.96mm±0.02であった. 以上のことから本システムは,臨床的に十分な信頼性を有することが示唆された.
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