1995 Fiscal Year Annual Research Report
電子メールを活用した文科系学生の情報処理および心理学教育
Project/Area Number |
07451032
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉田 光雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (10028334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 章 大阪大学, 情報処理教育センター, 助手 (10263336)
山田 恒夫 大阪大学, 人間科学部, 助手 (70182540)
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Keywords | 情報処理教育 / 情報活用 / コンピュータリテラシー / コンピュータ不安 / 電子メール / LISP / オペレーティングシステム / データベース構築 |
Research Abstract |
[1]情報処理教育に対する大学生の意識についての調査 大阪大学では、一回生を対象にした情報処理科目「情報活用基礎」の必修化が実現し、コンピュータリテラシー教育が行われている。研究分担者・原田は、情報処理教育を支える基礎資料として、(1)大学入学以前の計算機の利用状況、(2)計算機および計算機利用に関する意識、(3)情報処理教育に関する学生の意見などに関し実態調査を行った。結果は平成7年度上昇処理研究集会において報告されたが、文科系学生のコンピュータに対する不安感が顕在化される一方、情報処理教育の重要性は高く評価され、その効果的方法を探ることの必要性が指摘された。今後、調査を電子メールを活用して実施するとともに、調査結果をデータベース化して公開し、電子手段でアクセスされる可能性を探って行く予定である。 [2]コンピュータ・リテラシーの個人差と学習過程への影響 研究分担者・山田は、「情報活用基礎」を運営する際の、個別教育の可能性を検討するため、受講者の学習過程を分析した。その結果、授業開始時点におけるコンピュータリテラシーおよび情報処理学習に対する動機づけにおける個人差をいかに克服していくか、いくつかの方法が示唆された。 [3]LISPによる統計学システムの構築 LISPは主として人工知能の分野で開発使用されてきた計算機言語であるが、数値計算にも十分耐えうる強力なインタプリタでもある。研究代表者・吉田は専門分野の研究・教育の便のため、LISPによるOS(Operating System)の構築を目指し、その一環として統計学のためのコマンドを多数作成した。今後、これらをシステムとして体系化する作業を行い、さらに心理学教材のデータベース化も企図し、両者をドッキングさせる予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 吉田光雄: "LISPによる統計学" 大阪大学人間科学部紀要. 22(印刷中).
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[Publications] 山田恒夫他: "情報活用科目受講者におけるコンピュータリテラシーの個人差" 平成7年度情報処理研究集会講演論文集. 347-350 (1995)
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[Publications] 原田章他: "情報処理教育に対する大学生の意識" 平成7年度情報処理研究集会講演論文集. 343-346 (1995)
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[Publications] 原田章他(監修): "NEXTSTEPによるコンピュータ&ネットワークリテラシー入門" 朝倉書店(印刷中),