1997 Fiscal Year Annual Research Report
電子メールを活用した文科系学生の情報処理および心理学教育
Project/Area Number |
07451032
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
吉田 光雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (10028334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 章 大阪大学, 人間科学部, 助手 (10263336)
山田 恒夫 メディア教育開発センター, 助教授 (70182540)
狩野 裕 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (20201436)
中村 敏枝 大阪大学, 人間科学部, 教授 (00029688)
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Keywords | 電子メール / 情報処理教育 / 計量心理学教育 / LISP / JavaScript / 視覚化データベース |
Research Abstract |
本年度は次の点についての研究を行った。 [1]LISPによる統計学システムの構築 LISPは主として人工知能の分野で開発され、使用されてきた計算機言語であり、データをリストとしてオブジェクト化し、処理を行うものである。本研究では、LISPによるOS(Operating System)の構築を目指した。また、数値計算にも十分耐えうる強力なインタプリタでもあるので、心理学・情報処理教育のみならず、統計学のためのコマンドも多数作成することが出来た。今後、各種教材をデータベース化して保存して行けば、必要に応じて取り出し、教材として配付することが可能なシステムとして、活用することができる。 [2]JavaScriptによる計量心理学システムの構築 インターネット・ブラウザに標準搭載されているスクリプト言語JavaScriptを用いて、数値計算、統計処理を行うシステムを構築した。各種のユーザー関数を作成し、尺度構成、精神物理学的測定など、計量心理学的処理を支援するシステムとした。更に完成度を高め、インターネット上に公開し、一般の使用に供する予定である(現在、一部公開中)。 [3]社会調査結果の視覚化データベース保存 社会(心理学的)調査を終了した後のデータを保存し、データの構造を視覚的に見ることのできるシステムを開発した。これまでに、コンピュータ・リテラシー科目受講学生に対して情報処理教育に関する調査を行ったが、その結果をデータベース化して保存した。また、環境(自然)保護問題に関する予備調査の結果も保存し、統計処理の教材として配付し使用した。 [4]報告書の作成 研究期間終了により、これまでの研究をまとめ報告書を作成した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 吉田光雄: "JavaScriptによる統計学入門" 大阪大学人間科学部紀要. 24. (印刷中) (1998)
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[Publications] 吉田光雄: "LIPSによる統計学" 大阪大学人間科学部紀要. 22. 133-156 (1996)
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[Publications] 山田恒夫他: "情報活用科目におけるコンピュータリテラシーの個人差と前者への影響" 情報処理研究集会論文集. 7. 347-350 (1995)
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[Publications] 原田章他: "情報処理教育に対する大学生の意識" 情報処理研究集会論文集. 7. 343-346 (1995)