1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07451085
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐藤 彰一 名古屋大学, 文学部, 教授 (80131126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 光弘 名古屋大学, 文学部, 助教授 (10220964)
周藤 芳幸 名古屋大学, 文学部, 助教授 (70252202)
若尾 祐司 名古屋大学, 文学部, 教授 (70044857)
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Keywords | 家族 / 定住 / 空間組織 / プロト工業化 / トゥール会計文書 / 孤立農場 / デ-モス / タバコ |
Research Abstract |
平成8年度も、各研究分担者はそれぞれの専門領域において家族や定住の問題について実証的な研究に鋭意とりくむとともに、時代や地域を隔てた視角から相互に光をあてることによって、新たな展望を拓きつつある。昨年度に『近代ドイツの結婚と家族』によってこの分野の研究に画期をもたらした研究代表者の若尾は、その成果に立脚しながら、プロト工業化の時代におけるラ-ヴェンスベルクの地域社会の変化を、ホイアーリングの動向を手がかりとして明らかにする一方で、プロイセンにおける民事身分登録の問題にもとりくんだ。佐藤は、大著『修道院と農民-会計文書から見た中世形成期ロワール地方-』を公刊し、トゥールのサン・マルタン修道院の「会計文書」の細密かつ徹底的な分析を通して、中世初期の農民とそれをとりまく社会の姿を浮き彫りにすることに成功した。周藤は、シリーズ『文明と環境』のなかで、後期青銅器時代エ-ゲ海島嶼部、及び初期アーケイック期のギリシア社会における居住の形態について新たな見解を提示し、また、古典期アテネの孤立農場をめぐる問題についても、デ-モス集落との関係に焦点をしぼって考古学的に論じた成果を『住の考古学』に公刊した。和田は、J.グッドマンの『タバコの世界史』を翻訳することによって、「世界商品」としてのタバコの歴史的な重要性に注意を喚起し、タバコ栽培を軸とするアメリカ植民地時代の定住や家族の様相を明らかにすることに貢献した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 佐藤彰一: "修道院と農民-会計文書から見た中世形成期ロワール地方-" 名古屋大学出版会, 775 (1997)
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[Publications] 佐藤彰一: "世界美術大全集7『西欧初期中世の世界』(共著)" 小学館, 478 (1997)
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[Publications] 若尾祐司: "シリーズ比較家族7『戸籍と身分登録』(共著)" 早稲田大学出版部, 297 (1996)
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[Publications] 若尾祐司: "シリーズ比較家族5『家族と地域社会』(共著)" 早稲田大学出版部, 320 (1996)
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[Publications] 周藤芳幸: "シリーズ文明と環境4『都市と文明』(共著)" 朝倉書店, 325 (1996)
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[Publications] 周藤芳幸: "シリーズ文明と環境5『文明の危機』(共著)" 朝倉書店, 286 (1996)
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[Publications] 周藤芳幸: "『住の考古学』(共著)" 同成社, 347 (1997)
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[Publications] 和田光弘(他): "グットマン『タバコの世界史』" 平凡社, 356 (1997)