1996 Fiscal Year Annual Research Report
マルチメディア移動体高度情報ネットワークに関する基礎研究
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07455420
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
吉田 進 京都大学, 工学研究科, 教授 (50026324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
周 虹 大阪工業大学, 工学部, 講師 (80268226)
村田 英一 京都大学, 工学研究科, 助手 (60252475)
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Keywords | 移動体通信 / フェージング / バースト誤り / マルチメディア / 動画像伝送 / ダイナミックチャネル割り当て / 干渉キャンセラ |
Research Abstract |
バースト誤りや同一チャネル干渉などが存在する極めて劣悪な移動体通信路において、高速高信頼度なマルチメディア伝送を実現するために必要となる基礎的な技術について研究を実施した。以下に平成8年度に得られた主要な研究成果をまとめる。 ・昨年度の静止画像に対する誤り耐性符号化の研究に引続き、H.263を用いた動画像符号化におけるフレーム間の誤りの伝搬を抑制する誤り制御の研究を行なった。すなわち、情報源符号化の特長を利用し、フレーム内のヘッダ情報をまとめて優先的に送るARQ方式を用いた誤り制御を提案し、計算機シミュレーションによりその有効性を確認した。 ・TDMA移動通信において所要スロット数が異なる音声やデータが混在した多元トラヒックに適したダイナミックチャネル(スロット)割り当てアルゴリズムについて研究した。すなわち、マルチスロットを占有するデータトラヒックについて、必要に応じて占有スロット数を1づつ削減(あるいは復旧)することにより、音声トラヒックに対する呼損率やハンドオフ時の強制切断率を改善可能なアルゴリズムを提案するとともにその優れた特性を明らかにした。 ・次世代の移動体通信として期待されるCDMA方式の加入者容量を高めるために不可欠なシングルユーザ型干渉キャンセラについて研究を行ない、従来の方法に比較して干渉キャンセル能力を落すことなく大幅な演算量削減が可能な、マッチドフィルタから基準信号を取り出す新しいタイプの適応直交化フィルタを提案し、その有効性を計算機シミュレーションにより確認した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 陳嵐: "多元トラヒックに適したダイナミックチャネル割り当て方式の基礎検討" 電子情報通信学会技術研究報告. RCS96-21. 25-32 (1996)
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[Publications] 陳嵐: "多元トラヒックに適したダイナミックチャネル割り当て方式の特性評価" 電子情報通信学会ソサイエティ大会. B-382. 383-383 (1996)
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[Publications] 滝波 浩二: "干渉キャンセラの演算量削減とパスダイバーシチ受信への拡張に関する検討" 情報理論とその応用シンポジウム. 233-236 (1996)
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[Publications] 吉田 進: "非対称トラヒックに適したTDMA/TDD移動体通信チャネル割り当て方式の検討" 電気関係学会関西支部連合大会. G8-19. G250-G250 (1996)
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[Publications] 奥 孝雄: "移動通信における動画像伝送の誤り伝搬抑制" 電気関係学会関西支部連合大会. S8-4. S45-S45 (1996)
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[Publications] Lan Chen: "A Dynamic Channel Assignment Algorithm for Voice and Data Integrated TDMA Mobile Radio" Proc.7th IEEE PIMRC Conference. 213-217 (1996)