1996 Fiscal Year Annual Research Report
光合成を利用した高薬物代謝活性トランスジェニック植物の作出
Project/Area Number |
07456030
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
大川 秀郎 神戸大学, 農学部, 教授 (90233048)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今石 浩正 神戸大学, 農学部, 助手 (50223318)
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Keywords | チトクロームP450 / 光合成電子伝達系 / P450モノオキシゲナーゼ / ラットP4501A1 / クロロプラスト輸送 / トランスジェニック・タバコ / 薬物代謝 / RuBisCO スモ-ルサブユニット・プロモーター |
Research Abstract |
本研究はラット肝臓ミクロソームに存在する薬物代謝活性を示すP450モノオキシゲナーゼを葉緑素に輸送することによって、光合成電子伝達系とカップリングすることにより、光エネルギーを利用して外来薬物などを代謝・分解する能力を有したトランスジェニック植物の作出を試みる計画である。 タバコrbc Sプロモーターと葉緑体輸送シグナルの下流にラットP450 1A1と酵母還元酵素融合酵素又はラットP450 1A1のみを結合した植物用発現プラスミドを構築し、おのおのをアグロバクテリウムを介してリ-フディスク法でタバコを形質転換した。取得したトランスジェニックタバコは葉緑体のチラコイド膜にラットP450 1A1が存在し、調製した葉緑体は光エネルギー依存性のモノオキシゲナーゼ活性を示した。また、本トランスジェニックタバコは除草剤クロロトルロンに耐性を示した。 今後は、作用機構の異なる各種除草剤、さらに、殺虫剤などの代謝を検討すると共に光合成電子伝達系とP450モノオキシゲナーゼの共役の機構を明かにする。
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[Publications] H.OHKAWA,et al.: "Regulation of Enzymatic Systems Detoxitying Xenobiotics in Plants" Kluwer Academic Publishers,London, 6 (1997)