医療圏域からみた都市住民の入院医療の実態に関する研究

1995 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 07457108
• Research Category: Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
• Research Institution: Osaka University
• Principal Investigator: 多田羅 浩三 大阪大学, 医学部, 教授 (20107022)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 黒田 研二 大阪府立大学, 社会福祉学部, 教授 (70144491) ; 西 信雄 大阪大学, 医学部, 助手 (80243228) ; 高鳥毛 敏雄 大阪大学, 医学部, 助手 (20206775) ; 中西 範幸 大阪大学, 医学部, 助手 (90207829) ; 新庄 文明 大阪大学, 医学部, 講師 (30154389)
• Keywords: 医療圏域 / 入院医療 / 診療実日数 / 診療点数 / 保健サービス / 福祉サービス / 入院医療システム

Research Abstract

本研究は、大阪府国民健康保険連合会の協力を得て、平成7年度の大阪府下44市町村における国民健康保険の入院医療の実績について、8つの基本医療圏、および市町村単位に分析を行い、都市住民の入院医療に実態について、医療法施行後の特徴を明らかにすることを目的に実施したものである。
本年度の研究実績として、大阪府下44市町村の平成7年5月分の入院診療の実績について、診療報酬明細書から、患者の性、年齢、住所地市町村名、主要な傷病名、入院年月日、合計請求点数、診療実日数、医療機関の所在地(医療圏区分)について、電算機への入力を完了することができた。
入力を行なった診療実績の合計診療件数は7万4486件、合計診療実日数は151万4382日、合計診療点数は30億3659万8365点であった。
確保されたデータをもとに、今後、医療圏域別の入院医療の受療動向の分析では、各圏域における医療充足度の実態、人口当たり病床数と受診率の関係、地理的な医療機関の分布と受療動向の関連、また市町村別の分析では、診療行為別診療点数、および入院日数の特徴、また高齢長期入院患者の実態、および老人保健法による保健サービスの実績、また福祉施設面の実態、福祉サービスの実績との入院医療実績との関連を中心に分析を進めたいと考える。
また、各医療圏における年齢階級別人口、また疾病分類別受診率、平均在院日数に対応した、専門診療部門別に期待必要病床数を算出し、8つの医療圏における入院医療システムのモデル案を提示したいと考える。