1996 Fiscal Year Annual Research Report
医療圏域からみた都市住民の入院医療の実態に関する研究
Project/Area Number |
07457108
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
多田羅 浩三 大阪大学, 医学部, 教授 (20107022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高鳥毛 敏雄 大阪大学, 医学部, 助手 (20206775)
中西 範幸 大阪大学, 医学部, 講師 (90207829)
新庄 文明 大阪大学, 医学部, 講師 (30154389)
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Keywords | 医療圏域 / 入院医療 / 診療実日数 / 診療点数 / 保健サービス / 福祉サービス / 入院医療システム |
Research Abstract |
1.目的:本調査は、国民健康保険の実績をもとに大阪府下の基本医療圏別の入院、および入院外医療の実態について分析を行い、今後の医療計画の策定に資する知見を明らかにすることを目的に実施したものである。 2.対象・方法:調査対象は大阪府下の44全市町村であり、平成7年5月診療分の国民健康保健の入院診療(74,486件)、および入院外診療(1,860,062件)の実績について診療報酬明細書に記載された内容をもとに分析を行った。調査項目は、医療機関所在地、医療機関経営主体、診療実日数、診療点数、在院日数などである。 3.結果:(1)件数の割合:入院件数の割合をみると、基本保健医療圏別には豊能、三島では65歳以上の者がそれぞれ63.2%、62.4%で高率であった。(2)受診率(被保険者百人当たり):入院受診率は大阪市西部が3.2で最も高く、ついで泉州の3.1、堺市の2.9などの順であった。75歳以上の者では、最も高い泉州(12.0)と最も低い豊能(9.1)の差は百人当たり3人であった。(3)長期入院受診率(被保険者千人当たり):6か月以上の長期入院受診率は泉州が11.6で最も高く、最も低い北河内(7.0)と泉州との差は4.6であった。75歳以上の者では最も高い泉州(54.5)と最も低い豊能(29.4)の差は25.1であった。(4)診療実日数の割合:入院診療実日数に占める割合をみると豊能、大阪市南部では65歳以上の者が全入院総数のそれぞれ66.1%、66.0%を占め、最も高率であった。(5)診療点数の割合:高齢者が入院診療点数に占める割合は、三島、豊能、南河内では65歳以上の者が全入院総数の65%以上を占め、効率であった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 中西 範幸,他: "大阪府下67市町村における高齢者の入院および入院外診療の構造分析" 病院管理. 33(4). 353-361 (1996)
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[Publications] 中西 範幸,他: "大阪府における入院、および入院外診療の医療依存度についての研究" 病院管理. (投稿中).