1996 Fiscal Year Annual Research Report
娩出後胎盤の潅流実験による麻酔関連薬剤の胎盤移行と臍帯血流への影響因子の解析
Project/Area Number |
07457363
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
太城 力良 兵庫医科大学, 麻酔学, 教授 (20107048)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上農 喜朗 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30289061)
西村 匡司 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (10172701)
村川 和重 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (70104263)
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Keywords | 胎盤 / 産科麻酔 / プロポフォール / 揮発性麻酔薬 / 分配係数 |
Research Abstract |
胎盤標本の入手に未だ難渋しているため胎盤潅流モデルより得たデータの解析には到っていない。しかし、麻酔薬関連薬剤の潅流液中の濃度測定については測定系は完成した。即ち、潅流液中に溶解している揮発性麻酔薬を60°Cの加温により全量気相中に移動させこれをサンプリングするヘッドスペースとガスクロマトグラムを組み合わせることにより揮発性麻酔薬の潅流液中の濃度測定が可能となった。潅流液として用いるKrebs液、人工血液Perfluorocarbon液、脂肪乳剤輸液などに対する揮発性麻酔薬の分配係数を求めた。これにより晶質液では溶質の種類と無関係に浸透圧と分配係数は逆相関する事が判明した。また、脂肪、perfluorocarbonなどの膠質には麻酔薬は高い分配を示すが澱粉液には小量、デキストラン液には分配がないことが分かった。 また、静脈麻酔薬プロポフォールのhead space samplerを用いたガスクロマト測定法も確立しつつある。今後、胎盤標本の入手ルートの拡大により研究は進むことと考える。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] J.C.Shim: "Solubility of volatile anesthetics in plasma substitutes,albumin,intravenous fat emulsions,perfluorochemical emulsion,and agueous sduticns." Journal of Anesthesia. 10・4. 276-281 (1996)