1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07457447
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
上村 修三郎 徳島大学, 歯学部, 教授 (20028799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 徹 徳島大学, 歯学部, 助手 (70274248)
工藤 隆治 徳島大学, 歯学部, 助手 (10263865)
下村 学 徳島大学, 歯学部, 助手 (50253224)
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Keywords | 多機能パノラマX線撮影装置 / 顎関節 / 歯科医院 / 水平的X線入射角度 / 障害陰影 |
Research Abstract |
1.過去の顎関節に対する放射線学的検索の実績から得られたデータを装置製作者に提示し、データに基づいて作成された駆動制御用ROM1個を組み込んだ多機能パノラマX線撮影装置(朝日 レントゲン社性AZ3000)を備品として購入した。 2.当講座所蔵の乾燥頭蓋標本11体を使用して、下顎頭に重積する解剖学的構造の描出のされ方とX線束の水平的入射角との関係を実験的に観察した。 1)下顎頭に重積し、障害陰影となる構造には、中頭蓋底より蝶形骨棘に至る部、下顎窩外側縁より鼓室版外側に至る部および乳様突起があった。 2)診断に重要な骨形態異常の微妙な変化が現れやすい下顎頭関節面前面が、障害陰影の重積がなく観察できる方向を、別の機種を使用して求めたところ、前頭面に対する水平的入射角度は25°〜30°が最適であった。 3)AZ3000でも診断に最適な方向からの像が得られ、駆動用のROMの作動が良好なことが確認された。 しかし、予期しなかった反対側の歯の障害陰影が強く現れることおよび拡大率が小さいことから、逆に観察しづらい面もあり、X線束の回転中心の位置の検討が課題としてのこった。 3.次年度にはこの問題点の解決と、再現性のある位置づけ法を検討する。
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