1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07457447
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Research Institution | THE UNIVERSITY OF TOKUSHIMA |
Principal Investigator |
上村 修三郎 徳島大学, 歯学部, 教授 (20028799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 徹 徳島大学, 歯学部, 助手 (70274248)
工藤 隆治 徳島大学, 歯学部, 助手 (10263865)
下村 学 徳島大学, 歯学部, 助手 (50253224)
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Keywords | 顎関節 / 歯科診療所 / パノラマX線撮影 / 断層截面 / 下顎頭間距離 / X線入射角 |
Research Abstract |
歯科診療所(歯科医院)で顎関節疾患の有用な診断情報を得ることを目的に,パノラマX線撮影における顎関節の画像形成および実際の撮影に関する基礎的な事項について研究した。 まず左右の実効断層截面の位置について検討した。848名のX線写真を計測した結果,15歳以上のヒトの下顎頭間距離の平均値は男女ともにどの世代でも一定しており,179名の男性,669名の女性の平均値はそれぞれ105.7(SD5.9)mm,100.8(SD4.7)mmであった.このことより標準的な実効断層截面を設定するならば,極端に顔面骨格の小さな被写体あるいは大きな被写体用を含めて,左右の断層截面距離を96,101,106および111mmの4種類準備すればよいことがわかった。また実効断層截面の前後的位置は別の計測により耳孔より10〜13mmの位置を中心に設ければよいことが明らかになった。 次に乾燥頭蓋骨11体を用いX線入射角度について検討した。その結果,前頭面に対して30°の水平的角度で,切端咬合位にある下顎頭に前下内方からX線が入射するのが適切であることが明らかになった。 既製のパノラマX線装置に駆動を制御するROMを新しく作成し,剖検下顎頭を対象に2方向から撮影し,撮影方向の違いによる下顎頭異常像の検出率を求めた。その結果,パノラマ撮影装置のみで顎関節の診断情報を得るには少なくとも,下顎頭長軸の方向と水平的に前頭面に対し30°の前下内方からの撮影が必要であることが明確になった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 下村 学: "パノラマX線撮影装置を利用した顎関節撮影法 第一報 下顎頭間距離について" 歯科放射線. 37・1. (1997)
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[Publications] 竹内 徹: "パノラマX線撮影装置を利用した顎関節撮影法 第二報 水平方向の至適X線入射角の検討" 歯科放射線. 37・1. (1997)
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[Publications] 菅原 千恵子: "パノラマX線撮影装置を利用した顎関節撮影法 第三報 撮影方向の違いによる剖検下顎頭の骨形態異常検出率の比較" 歯科放射線. 37・1. (1997)