1996 Fiscal Year Annual Research Report
フッ化物洗口法によるう蝕予防プログラムの経済効果分析
Project/Area Number |
07457514
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
磯崎 篤則 朝日大学, 歯学部, 助教授 (40121305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 晃子 朝日大学, 歯学部, 助手 (90173278)
石津 恵津子 朝日大学, 歯学部, 助手 (70279933)
大橋 たみえ 朝日大学, 歯学部, 講師 (30194260)
新谷 裕久 朝日大学, 歯学部, 講師 (10226342)
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Keywords | 学校歯科保健 / フッ化物洗口法 / う蝕予防 / 経済効果 |
Research Abstract |
平成7年度には、フッ化物洗口群のDMFT index,DMFS indexが対照群に比較してかなり抑制されていることを確認し報告した。今年度は、購入したコンピューターの特殊ソフトの充実と入力用カードの作製およびフッ化物洗口群の費用算出、歯科治療費算出方法の確立を行い、cost-benefitおよびcost-effectivenessを算出している。 フッ化物洗口群の費用は、各自が厚生省で認可されているフッ化物洗口剤ミラノールを1年間12包を使用し、各自が洗口剤を溶解する洗口ビン、洗口に用いる洗口カップを1年間に1式使用するとして算出した。したがって、costとして1年間にフッ化物洗口を行うために必要な費用は、ミラノール1包(50円×12カ月=600円)、洗口ビン、洗口カップ一式137円の737円となり、6年間のcostは4,422円必要であった。 現在、1人平均歯科治療費を算出し、洗口群と対照群の治療費の差、すなわち、benefitを算出している。また、両群間の健全歯面数の差をeffectivenessとした。歯科診療費は、すべてのう蝕経験歯を完全に治療したと仮定して、その治療費を平成8年4月の歯科診療報酬点数表から算出している。未処置う蝕は、診療室で一般に実施される治療方法を想定し治療費とした。また、処置歯は、処置に用いられている材料により、治療費を算出した。なお、未処置う蝕歯の治療時に必要と考えられる初診料金は、治療費に含めず算出することにした。 平成9年5月には、両群のcost-benefitおよびcost-effectivenessを算出、学会発表、論文投稿を予定している。
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