1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07506005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 英明 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (80093243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 敬三郎 テルモ(株), 研究開発センター・医科学研究所, 所長
久和 茂 東京大学, 医科学研究所, 助手 (30177943)
内藤 邦彦 東京大学, 医科学研究所, 助手 (20188858)
塩田 邦郎 東京大学, 農学生命科学研究科, 助教授 (80196352)
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Keywords | 生殖細胞系列 / 胚性幹細胞 / キメラ / 白血病抑制因子 / 始原生殖細胞 / 生殖系列キメラ / ブタ / 臓器移植 |
Research Abstract |
1)ブタ胚性幹細胞株樹立素材の調整 卵巣から分離した卵を体外で成熟、受精、発生させ、胚盤胞を効率的に作出するための技術開発を行い、次のような結果を得た。 a)卵胞液や血清から卵成熟の促進因子を同定した。 b)ブタ卵の成熟とMAPキナーゼの活性化に強い相関を認めた。 c)卵成熟にともない周囲の細胞(卵丘細胞)にprostatic secretory protein(PSP)に低いながらもホモロジーをもつ新しい遺伝子が発現することを認め、卵に対する影響を解析している。 d)卵の受精過程をを同期化させる方法を考案した。 e)胚の性判別の方法を考案するとともに、発生速度に雌雄差のあることを明らかにした。 2)胚性幹細胞を用いた効率的な生殖系列キメラ形成法の開発 すでに樹立されているマウスの胚性幹細胞をモデルとして生殖系列キメラ形成法について検討した。 a)胚性幹細胞を生殖細胞系列への定方向の分化を誘導する技術開発を目指し、胚性幹細胞表面抗原のフローサイトメトリーによる解析方法を確立した。 b)ハンギングドロップによる共培養法を改良し効率的なキメラ形成術を開発した。 c)1個の胚性幹細胞を用いて生殖系列キメラを作る技術を開発した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 佐藤英明: "serum factor(S) stimulating cumulus expansion in porcine oocyfe-cumulus cowplexes-matared and fer-tilized in vitro" Cell Structure and Fanction. 20. 223-231 (1995)
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[Publications] 佐藤英明: "Eypression of prostatic secretory protein(PSP)-like protein in porcine corpus luteum" Mo le cular Reproduction and Development. 42. 149-156 (1995)
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[Publications] 佐藤英明: "Activation of mitogen-activated protein kinase during meiotic maturationin porcine oocytes" Zygote. 3. 265-271 (1995)
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[Publications] 佐藤英明: "胚様S本を形成する細胞群の性状とその多分化能" 日本胚移植学雑誌. 3. 印刷中 (1996)
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[Publications] 佐藤英明: "卵巣内の新しい生理活性物質" JVM. 49. 53-57 (1996)
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[Publications] 内藤邦彦: "Effects of vanadate on meiotic maturation of porcine oocytes in vitro" Journal of Reproduction and Development. 42(印刷中). (1996)
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[Publications] 佐藤英明: "新農学シリーズ 家畜繁殖(分担)" 朝倉書店, 173 (1995)
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[Publications] 佐藤英明: "分子医科学実験プロトコール(分担)" 秀潤社, 301 (1995)