1996 Fiscal Year Annual Research Report
新型コレラ菌O139ベンガルに対するワクチンの開発研究
Project/Area Number |
07507001
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Section | 試験 |
Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
竹田 美文 国立国際医療センター, 研究所, 所長 (30029772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 伸二 国立国際医療センター, 研究所, 室長 (70221653)
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Keywords | 新型コレラ菌 / 0139 / 生菌ワクチン / 死菌ワクチン / 粘膜免疫 / アジュバンド |
Research Abstract |
新型コレラ菌0139によるコレラは、一時患者数が減少したが、1996年秋からインド亜大陸で再び猛威をふるいつつある。この予防には、0139型に有効なワクチンの開発が必須である。 1.生菌ワクチン候補株の選定:コレラ菌の病原因子として報告されているコレラ毒素(CT),ZOT,ACE,HLYを保有していないO139型菌を作成するため、これらの毒素遺伝子のdeletion mutantを作成した。 2.死菌ワクチン候補株の作成:従来、死菌ワクチン株としては、ホルマリンまたは加熱死菌を使用しているが、防禦抗体産生能に問題があった。効率よく防禦抗体を産生する抗菌として、コバルト60照射により殺菌したコレラ菌は、運動性を保持していることを見出し、従ってM細胞への定着がホルマリン死菌に比べて著明であることを確認した。 3.粘膜免疫を誘導して、効率のよい防禦効果を発揮さすためには、抗原投与に際してのアジュバンドの選択が重要である。コレラ毒素のAサブユニットの活性部位のアミノ酸を部位特異的変異法によって置換した無毒変異毒素が、強いアジュバンド活性を持つことを見出した。コレラ毒素由来の無毒変異毒素による粘膜免疫の誘導はTh1由来であり、毒素原性大腸菌の易熱性エンテロトキシン(LT)由来の無毒変異毒素による粘膜免疫の誘導がTh2由来であることと異なっていることがわかった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] A.K.Mukbopadhyay: "Temporal shifts in traits of Vibrio cholerae strains is olated from hospitalized patients in Calcutta : A 3-year (1993 to 1995) Analysis" J.Clinical Microhiology. 34. 2537-2543 (1996)
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[Publications] R.Mitra: "Resurgence of Vibrio cholerae O139 Bengal with altered antibiogram in Calcutta,India" Lancet. 348. 1181 (1996)
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[Publications] S.Yamasaki: "Cryptic appearance of a new clone of vibrio cholerae serogroup O1 biotype altor in Calcutta,India" Microhiology and Immunology. 41. 1-6 (1997)
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[Publications] S.Yamamoto: "Mutants in the ADP-ribosyltransferase cleft of cholera toxin lack diarrhoeagenicity but retain adjuranticity" J.Experimental Medicine. (印刷中). (1997)
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[Publications] S.Yamamoto: "A nontoxic mutant of cholera toxin elicits Th2-type responses for enhanced mucosal immunity" Proc.National Academy of Sciences,US. (印刷中). (1997)