1995 Fiscal Year Annual Research Report
低侵襲胎児治療に関する基礎的研究一胎児治療用極細内視鏡及びカテーテルの開発とその有用性の検討
Project/Area Number |
07507006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡井 崇 東京大学, 医学部(病), 助教授 (40126016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 浩一 東京大学, 医学部(病), 助手 (10262015)
藤井 知行 東京大学, 医学部(病), 助手 (40209010)
梁 栄治 東京大学, 医学部(病), 助手 (30221683)
上妻 志郎 東京大学, 医学部(病), 助手
馬場 一憲 東京大学, 医学部(医), 助教授
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Keywords | 胎児治療 / 内視鏡 / 横隔膜ヘルニア / 山羊胎仔 |
Research Abstract |
本科学研究費補助金を受け、3分野に於て、それぞれ研究を開始し、以下の成果を得た。 1)子宮内胎児治療用極細内視鏡の開発(内海、中原担当) 処置後、子宮縫合が不要で、胎児気管内にバルーンを運搬できるだけ細く且つflexibleな内視鏡を試作した。試作品は外径2.6mmで操作口が1.0mmである。本試作品の有用性を妊娠ヤギを用いてテストした。 2)胎児気管内留置用バルーンカテーテルの開発(和田、佐藤担当) バルーン部外径0.9mm、膨張時短径5mm長径1.5mm(ヒト胎児気管内径は妊娠40週頃で4.5mmであることを超音波検査にて確認)のシリコン性微細バルーンカテーテルを試作した。 3)動物実験(岡井、梁、坂井、小林担当) 上記器具の胎児横隔膜ヘルニア治療への有用性を確認するため、ヤギ胎仔に於ける横隔膜ヘルニア作製実験を行った。妊娠60〜75日に開腹し胎仔の第3肋間よりペアンを挿入し横隔膜を穿破することで胎仔横隔膜ヘルニアを作製できた。 〈今後の方針〉 山羊胎仔で横隔膜ヘルニアの作製に成功はしたものの、成功率が低く、山羊は実験数を多くすることが困難であるため、今後は、小動物で胎仔数が多く、妊娠期間の短い家兎を用いて気管閉塞法の胎仔横隔膜ヘルニアへの治療効果を検討することとし、山羊では内視鏡、バルーンカテーテルの有用性と安全性の確認を行う方針とする。
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