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1995 Fiscal Year Annual Research Report

方法論としてのネットワーク分析の応用研究

Research Project

Project/Area Number 07551006
Research Category

Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)

Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

高橋 和宏  東京都立大学, 人文学部, 教授 (40117718)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山口 洋  金沢大学, 文学部, 助手 (00262543)
大西 康雄  山梨県立女子短期大学, 生活科学科, 助教授 (40223896)
Keywordsネットワーク / 概念構造 / ネット変換マニュアル / 改編過程 / 自己介助効果 / 概念項目 / 概念構造ネット
Research Abstract

(a)思考の纏まりである概念、ないし、複数の概念項目の連合としての概念構造、とは何か、(b)この問いに対して概念構造のネット記述は有効か、(c)もしそうならば、概念構造のみならず、概念構造の改編過程も考察できるのではないか、という課題を設定したが、その解明を目指し分析用具の研磨を中心に研究をすすめてきた。すなわち、既存の、あるいはこれ向きに書かれた小論文を実際にネットへと変換しその結果を分析しつつ、従来の概念構造についての知識と照合することを通して、ネットによる記述方法自体の洗練を繰り返し試みながら、概念構造、ひいてはその改編過程にも関心を払ってきた。その結果、概念構造の改編過程についての一定の知見を得るなか、当研究の目的であるネット変換マニュアル(初版)を作成することができた。
以上の研究のための資料の収集は、研究自体が皆無であり、容易ではなかったが、本学の高水準の多くの院生・学生に概念構造ネットを、その意義と合わせ理解してもらい、ネット変換構成の実地訓練を施す、という両者にとって忍耐強い作業を経てすすめられた。まず、ネット構成にとって、より馴染みやすいと思われる表現形態としての経済学の領域での、同一課題に対する3人の専門家による意見陳述(小論文)の記録をネット変換する、という練習が行なわれたが、これは変換マニュアルの客観性確保のための方針の検討や個人的変換癖の浮上にも役立った。それから、卒論学生には社会学の卒業論文の制作過程でレポート(レジメでなく約2000字と約4000字の文章)を二度提出、合わせて各々概念構造ネットも二度記述してもらい、他の学生には一回目の卒論発表に対する講評レポートとその概念構造ネットを提出してもらった。これは変換マニュアルやコンピュータ処理の洗練化だけでなく、概念構造の改編過程での自己介助効果を示唆する資料としても有効であった。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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